むげ‐な・い
[形][文]むげな・し[ク]《中世・近世語》薄情である。冷酷である。すげない。「—・い言分(いひぶん)して下んす」〈浄・淀鯉〉
むげ‐に【無下に】
[副] 1 冷淡なさま。すげなく。そっけなく。「相手の懇願を—拒む」 2 度外れなさま。むやみに。やたらに。「たれの子とも知れぬものを、—めでいつくしんで居ったげでござる」〈芥川・奉教人の死〉 ...
無下(むげ)に◦する
捨てて顧みないでいる。すげなくする。だいなしにする。むだにする。「せっかくの好意を—◦するのは心苦しい」
む‐けん【無間】
《「むげん」とも》 1 「無間地獄」の略。 2 絶え間のないこと。
む‐げん【無限】
[名・形動]《infinity》数量や程度に限度がないこと。また、そのさま。インフィニティー。「—な(の)空間」「—に続く」⇔有限。
む‐げん【夢幻】
ゆめとまぼろし。また、はかないことのたとえ。「—のこの世」
むげん‐えん【無限遠】
《infinity》写真撮影において、被写体の距離が非常に遠方にあること。ピントを合わせるには、レンズの距離目盛を∞(無限大)にする。
むげん‐かじょ【無限花序】
花序の二大別の一。花が花軸の下部から上方へ順次咲いていくもの。穂状花序・総状花序・散形花序・頭状花序・散房花序・円錐花序などがある。総穂花序。⇔有限花序。
むげん‐きどう【無限軌道】
⇒キャタピラー
むげんきゅう【無弦弓】
河井酔茗の第一詩集。明治34年(1901)刊。