もろ‐まゆ【諸眉】
「諸眉烏帽子(もろまゆえぼし)」の略。
もろまゆ‐えぼし【諸眉烏帽子】
立(たて)烏帽子。風折(かざおり)烏帽子の眉が左右両側にあるもの。
もろ‐み【諸味/醪】
酒・醤油などの醸造で、原料の混合したもの。また、それを熟成させたもの。まだ粕(かす)を絞ってないものをいう。
もろみ‐みそ【諸味味噌】
醤油(しょうゆ)のもろみを調味したり、塩漬け野菜などを刻んで漬け込んだりしたもの。醤(ひしお)味噌。
もろ‐むき【諸向き】
1 ウラジロの別名。 2 どちらにも向くこと。一説に、すべてが同方向を向くこと。「武蔵野の草は—かもかくも君がまにまに我(あ)は寄りにしを」〈万・三三七七〉
もろ‐め【諸目】
左右の目。両眼。両目。「—にてよく見んためにて候」〈就弓馬儀大概聞書〉
もろ‐もち【諸持ち】
複数の人で持つこと。共同ですること。「かの人々の口網も—にて」〈土佐〉
もろ‐もろ【諸/諸々】
多くのもの。さまざまのもの。また、多くの人。「—の出来事」「—の事情」
もろ‐もろ
[副] 1 まだらになるさま。液状のものに粒が浮いて、均質でないさま。名詞的にも用いる「古い絵の具に—(と)したものができる」 2 もろいさま。やわらかく崩れやすいさま。「持っただけで—(と)崩れる」
もろ‐や【諸矢】
1 対(つい)になった2本の矢。初めに射る甲矢(はや)と、あとに射る乙矢(おとや)。一手(ひとて)矢。→片矢(かたや)「—をたばさみて的に向かふ」〈徒然・九二〉 2 矢で的を、みな射当てること。...