ゆいぶつ‐ろん【唯物論】
哲学で、精神的なものに対する物質的なものの根源性を主張し、精神的なものはその現象ないし仮象と見なす認識論的、形而上学的な立場。この考え方は古代のインド・中国や初期ギリシャ哲学にもみられるが、近代...
ゆいま【維摩】
《(梵)Vimalakīrtiの音写「維摩詰(ゆいまきつ)」の略。浄名(じょうみょう)・無垢称と訳す》 維摩経の主人公として設定された架空の人物。古代インド毘舎離(びさり)城の長者で、学識に...
ゆいま‐え【維摩会】
維摩経を講ずる法会。10月10日から7日間、奈良の興福寺で行われる。維摩講。《季 冬》「—にまゐりて俳諧尊者かな/鬼城」
ゆいま‐ぎょう【維摩経】
大乗経典。梵本は散逸、チベット訳が現存。漢訳では鳩摩羅什(くまらじゅう)訳「維摩詰所説経」3巻のほか、支謙訳「維摩詰経」2巻、玄奘(げんじょう)訳「説無垢称経」6巻が現存。在家信者の維摩と文殊菩...
ゆいま‐こう【維摩講】
「維摩会(ゆいまえ)」に同じ。
ゆいま‐の‐ほうじょう【維摩の方丈】
⇒方丈2
ゆい‐め【結い目】
結んだところ。むすびめ。
ゆい‐めい【遺命】
⇒いめい(遺命)
ゆいめいてき‐ていぎ【唯名的定義】
論理学で、概念を定義する場合に、概念の使用についての約束を述べただけのもの。従来用いられてきた表現をより簡潔な表現に改めたり、新しく発見された現象の命名に用いられたりする。名目的定義。
ゆいめい‐ろん【唯名論】
実念論に反対して、実在するのは個物であり、普遍は個物のあとに人間がつくった名辞にすぎないと考える立場。ロスケリヌス・オッカムがその代表者。名目論。ノミナリズム。→普遍論争