こんてん‐ぎ【渾天儀】
古く中国や日本で、天体の位置や運行を観測するのに使った器械。天空の円形をかたどり、地平環をつけ、黄道・赤道の遊動環を交錯させたもの。諸環の中央にある小軸によって1個ののぞき筒が自由に回転する。こ...
こんそう‐りゅう【混相流】
異なる相の物質が混ざり合った流れ。相の組み合わせの違いによって、気液二相流(気体と液体)、固液二相流(固体と液体)、固気二相流(固体と気体)、液液二相流(水と油)などの混相流がある。多相流。
こんてん‐せつ【渾天説】
中国古代の宇宙構造理論。天地は卵の殻と黄身のような関係にあるとみる説。天体を球状と考え、その運動を測定する天文学的関心によって作られたもの。→蓋天説(がいてんせつ)
コンドルセ‐の‐パラドックス【Condorcet's paradox】
多数決により三つ以上の選択肢から一つを選ぶ場合に生じる矛盾。たとえば候補者A、B、Cの中から三人の投票者により多数決で選出する場合、投票者の選好順序がそれぞれ、A>B>C、B>C>A、C>A>B...
コンベヤー‐システム【conveyor system】
コンベヤーを用いた流れ作業方式。材料・半製品をコンベヤーによって運び、作業能率を高めて、大量生産を可能にする。20世紀の初めに米国のフォード自動車工場で初めて採用した。
こんぽん‐あく【根本悪】
《(ドイツ)radikales Böse》カントの用語。自己愛(ナルシシズム)の衝動に従おうとする生まれつきの傾向。一切の悪への性癖の根源をなすもので、道徳法則による善の原理によってこの悪の原理...
こんせい‐がん【混成岩】
既存の岩石とマグマとの反応によってできた、両者の中間の化学組成の岩石。
サーモクロミック【thermochromic】
ある種の物質が加熱や冷却によって、色が可逆的に変化する性質をもつこと。また、このような物質をサーモクロミック物質(材料)という。建築物の遮熱性を高める調光ガラスなどに用いられる。→クロミック材料...
サーマル‐プレシャライゼーション【thermal pressurization】
地震の際に断層面に摩擦熱が発生し、地層中の水が過熱・膨張することによって、さらに横滑りを起こしやすくする現象。1999年に発生した台湾大地震において、この現象が原因とされる断層面が発見された。
サーモバリック‐ばくだん【サーモバリック爆弾】
爆発によって高温高圧状態を発生させ、広範囲に被害を与える爆弾。爆発物・燃料を標的付近の空気中に広く飛散させ、酸素と反応させて爆発を起こすもので、セ氏5000度近い火球と爆風による激しい気圧変化で...