よるのはてへのたび【夜の果てへの旅】
《原題、(フランス)Voyage au bout de la nuit》セリーヌの処女小説。1932年刊。俗語や隠語を駆使した革新的な文体で賛否両論を巻き起こした。ルノード賞受賞。
よる‐の‐ふすま【夜の衾】
夜、寝る布団。夜具。寝具。「少将の形見には—」〈高野本平家・三〉
よる‐の‐まち【夜の町/夜の街】
夜間の町。また、夜間営業が主体の飲食店などが多い繁華街。
よるのみだらなとり【夜のみだらな鳥】
《原題、(スペイン)El obsceno pájaro de la noche》ドノソの長編小説。1970年刊。聾唖(ろうあ)の老人による独白の形式で、ブルジョア階級の無惨な崩壊ぶりを描いた。現...
よる‐の‐もの【夜の物】
夜、寝るときに用いるもの。夜着、寝具など。「いとあはれと思ひて、—まで送りて」〈伊勢・一六〉
よるのもも【夜の桃】
西東三鬼の句集。昭和23年(1948)刊。
よるのわらい【夜の笑い】
飯沢匡の戯曲。昭和53年(1978)、著者自身の演出、青年劇場の主催により初演。2部構成で、第1部は小松左京の「春の軍隊」、第2部は島尾敏雄の「接触」をモチーフとする。著者は本作の脚色・演出によ...
よるはやさし【夜はやさし】
《原題Tender Is the Night》フィッツジェラルドの小説。1934年刊。アルコール中毒の精神科医ディックと妻のニコルの姿を哀切に描く自伝的長編。著者没後の1951年には、著者自身が...
よるひかる‐たま【夜光る玉】
夜のやみの中で光を放つという宝珠。夜光の玉。「—といふとも酒飲みて心を遣(や)るにあにしかめやも」〈万・三四六〉
よるひらく【夜ひらく】
《原題、(フランス)Ouvert la nuit》モランの短編小説集。1922年刊。「カタローニュの夜」「ローマの夜」など6作品を収録。日本では堀口大学の翻訳で知られ、「夜とざす」とともに大正時...