にえ‐こぼ・れる【煮え零れる】
[動ラ下一][文]にえこぼ・る[ラ下二]煮え立って汁などが容器の外にこぼれる。「おかゆが—・れる」
にえ‐こ・む【にえ込む】
[動マ四]はまり込む。めり込む。「首は胴にぞ—・みける」〈浄・出世景清〉
にえさ
[形動ナリ]たくさんあるさま。また、はなはだしいさま。「天皇—に悦び給うて」〈神武紀〉
にえ・す【饗す】
[動サ変]その年の新穀などを神に供える。「にほ鳥の葛飾早稲(かづしかわせ)を—・すともそのかなしきを外(と)に立てめやも」〈万・三三八六〉
にえ‐たぎ・る【煮え滾る】
[動ラ五(四)]煮えて、盛んに沸き返る。煮え返る。「湯が—・る」
にえ‐た・つ【煮え立つ】
[動タ五(四)] 1 煮えて、沸き立つ。にたつ。「スープが—・つ」 2 怒りや憎しみでいっぱいになる。「腹の底が—・つ」
にえ‐どの【贄殿】
1 大嘗会(だいじょうえ)のとき、悠紀(ゆき)・主基(すき)の内院において神供(じんく)を納めておく殿舎。 2 宮中の内膳司(ないぜんし)にあって諸国から献上の贄を納めておく所。 3 貴人の家で...
にえ‐ばな【煮え花/煮え端】
1汁物や煮物などを火にかけた際の煮え始め。沸騰した直後。 2「にばな」に同じ。「ごぶりごぶりと—の、茶瓶頭を振り立てて」〈浄・女腹切〉
にえ‐びと【贄人】
贄にする魚や鳥などをとる人。「誰が—ぞ鴫(しぎ)突き上る」〈神楽・薦枕〉
にえもん‐じま【仁右衛門島】
千葉県南部、鴨川市沖にある小島。石橋山の合戦に敗れた源頼朝を、平野仁右衛門がこの島にかくまったと伝える。