いり‐あわせ【入り合(わ)せ】
合わせて平均化すること。埋め合わせ。いれあわせ。「午飯(ひる)を抜いたから、晩には—に且つ食い、大に飲むとするんだが」〈鏡花・眉かくしの霊〉
うっ‐とう【鬱陶】
心がふさいで晴れないこと。「聊(いささ)か君の—を慰め、且つ共に心よく談笑しようと思って」〈露伴・露団々〉 「精神—たるの時に当ては」〈織田訳・花柳春話〉
かい‐かつ【快闊/快豁】
[形動][文][ナリ] 1 「開豁(かいかつ)1」に同じ。「此場所は如何(いか)にも静で且つ—で」〈独歩・運命論者〉 2 「開豁2」に同じ。「達雄は眉を動かして—らしく笑った」〈藤村・家〉 3 ...
きょう‐ぼう【教坊】
1 劇場や遊里など、遊芸を見せる所。「音曲に巧にして且つ容貌の美なるを以て盛名—に冠たり」〈織田訳・花柳春話〉 2 中国で唐代以降、官設の歌舞音楽の教習所。
せい‐さん【製産】
[名](スル)「生産1」に同じ。「礦石を破砕し且つ金を—する器械」〈新聞雑誌二七〉
せい‐だい【正大】
[形動][文][ナリ]態度や言動などが正しく、堂々としているさま。「—にして且つ公明なるべし」〈織田訳・花柳春話〉
せい‐ちゅう【誠忠】
[名・形動]真心のこもった忠義。忠義ひとすじであること。また、そのさま。「武勇にして且つ—なり」〈吉岡徳明・開化本論〉
び‐えん【美艶】
[名・形動]美しくあでやかなこと。美しくなまめかしいこと。また、そのさま。「フロレンスは—にして且つ富貴なれば」〈織田訳・花柳春話〉
へい‐しゅ【瓶酒】
びん詰めの酒。「此室大にして且つ清く—烟草も亦備う」〈織田訳・花柳春話〉
ぼう‐しつ【冒疾/媢嫉】
[名](スル)ねたみにくむこと。「真に羨まれ且つ或は—されて居るのだ」〈露伴・不安〉