風(かぜ)枝(えだ)を鳴(な)らさず
《「論衡」是応から》世の中が静かに治まっていて、太平なさま。
かた‐うど【方人】
《「かたひと」の音変化》 1 「かたひと」に同じ。「—共、各々世の中にありがたき物をば」〈今昔・二八・三五〉 2 味方。仲間。かとうど。「平家の—する者ここにあり」〈平家・六〉
金(かね)が物(もの)を言(い)・う
物事を行うのに金銭の力が大きいことのたとえ。「—・う世の中」
金(かね)の世(よ)の中(なか)
金銭の力でどうにでもなる世の中。
壁(かべ)の物(もの)言(い)う世(よ)
壁にも気をつけなければならないような油断のならない世の中。また、密談などが漏れやすいことのたとえ。
かみ‐わ・ける【噛み分ける】
[動カ下一][文]かみわ・く[カ下二] 1 食物をよくかんで味の違いを区別する。 2 物事の細かな違いを分別して考え理解する。「世の中の酸いも甘いも—・ける」
かり‐の‐やど【仮の宿】
1 一時的に身を寄せる所。また、旅先の宿。仮の住まい。「ありはてぬうき世の中の—いづくにわきて心とどめん」〈続千載・雑下〉 2 「仮の世」に同じ。「世をいとふ人とし聞けば—に心留(と)むなと思ふ...
彼(かれ)も一時(いちじ)此(こ)れも一時(いちじ)
《「孟子」公孫丑下から》世の中のことはすべて、時とともに移り変わって一定しない。栄枯盛衰も一時限りである。
可愛(かわい)い子(こ)には旅(たび)をさせよ
子供がかわいいなら、甘やかさないで、世の中のつらさを経験させたほうがよい。
諫鼓(かんこ)苔(こけ)生(む)す
君主の善政により諫鼓を鳴らす必要がなくて苔(こけ)が生えるほど、世の中がよく治まっているたとえ。