まろ【丸/円】
[名・形動ナリ] 1 まるいもの。また、まるいさま。「大きなる松の木などの二三尺にて—なる」〈枕・三〇六〉 2 丸々とふとっているさま。「—にうつくしく肥えたりし人の」〈源・宿木〉 3 まるまる...
まろかし【丸かし/塊】
《「まろがし」とも》丸めたもの。かたまり。まろかせ。「鉄の—をのまむ時には、天の甘露なににかせむとする」〈百座法談〉
まろか・す【丸かす/円かす】
[動サ四]《「まろがす」とも》まるめる。丸く固める。ひとかたまりにする。「カシラヲ—・ス」〈和英語林集成〉 「物取り食ふ翁の形を御飯(おもの)—・して作り据ゑて」〈宇津保・蔵開中〉
まろか・る【丸かる/円かる】
[動ラ下二]《「まろがる」とも》丸く固まる。固まって一つになる。「陰陽分れざる時、—・れたること鶏子(とりのこ)のごとく」〈神代紀・上〉 「—・れたる御額髪ひきつくろひ給へど」〈源・朝顔〉 ...
まろ‐ぶし【丸臥し】
「丸寝(まるね)」に同じ。「まどろむ間だになかりつる草の枕の—なれば」〈東関紀行〉
まろ‐ほや【丸寄生】
寄生(ほや)の形を丸く図案化した模様。
まろ・む【丸む/円む】
[動マ四]丸くなる。まるまる。「袖口は—・み出でたる程」〈栄花・わかばえ〉 [動マ下二]「まろめる」の文語形。
まわし‐ガッパ【回しガッパ】
「丸ガッパ」に同じ。
まん【真ん】
[接頭]《接頭語「ま」の下に撥音「ん」の挿入されたもの》名詞・形容詞や形容動詞の語幹に付いて、本当にそうである、完全にそうである、などの意を表す。「—中」「—丸」 [補説]「ま(真)」がn音・m...
まんざい‐おうぎ【万歳扇】
万歳2に用いる扇。転じて、粗末な扇。《季 新年》「丸盆にのせて—かな/冬葉」