みだり【乱り/妄り/猥り/濫り/漫り】
[形動][文][ナリ]《五段活用動詞「みだ(乱)る」の連用形から》 1 秩序を無視するさま。自分勝手であるさま。「—に高山植物を採取する」 2 軽率に、また、度を過ごして物事をするさま。むやみや...
みだり‐あし【乱り足/乱り脚】
疲れたり病気になったりしてふらふらする足。「御中道のほど、—こそ痛からめ」〈源・椎本〉
みだりあし‐の‐け【乱り脚の気】
脚気(かっけ)。「—あがりて東西知らずなむ」〈宇津保・蔵開下〉
みだり‐かくびょう【乱り脚病】
「乱り脚(あし)の気(け)」に同じ。「例もわづらひ侍る—というもの、ところせく起こり患ひ侍りて」〈源・若菜下〉
みだり‐かぜ【乱り風】
風邪。「このごろ—をひきて」〈今昔・一九・三〉
みだり‐がお【乱り顔】
[名・形動ナリ]取り乱した顔つき。また、その顔つきであるさま。「いささか—なるを」〈源・蜻蛉〉
みだり‐がき【乱り書(き)】
「乱れ書き」に同じ。
みだり‐がみ【乱り髪】
「みだれがみ」に同じ。「あらはるるまでの—」〈浮・五人女・三〉
みだり‐ごこち【乱り心地】
心を取り乱した状態。また、気分のすぐれない状態。病気。「—の悪しう侍れば、うつぶし臥して侍るや」〈源・夕顔〉
みだり‐ごと【乱り言/漫り言】
いいかげんなことをむやみにしゃべること。また、その言葉。「皆心にまかせたる—で」〈古道大意・下〉