あこうぎじんろく【赤穂義人録】
赤穂義士の仇討ちの一件を漢文で記した書。室鳩巣(むろきゅうそう)著。元禄16年(1703)の自序。
あだうち‐もの【仇討ち物】
浄瑠璃・歌舞伎・講談などで、仇討ちを主題にしたもの。かたきうちもの。
いがごえどうちゅうすごろく【伊賀越道中双六】
浄瑠璃。時代物。10段。近松半二らの合作。天明3年(1783)大坂竹本座初演。伊賀越の仇討ちを題材に、奈河亀輔(ながわかめすけ)の歌舞伎狂言「伊賀越乗掛合羽(のりかけがっぱ)」の改作。「沼津」「...
いがごえ‐の‐あだうち【伊賀越の仇討ち】
寛永11年(1634)岡山藩士渡辺数馬(わたなべかずま)が義兄荒木又右衛門(あらきまたえもん)とともに、父(一説に弟)のかたき河合又五郎(かわいまたごろう)を伊賀上野で討った事件。赤穂(あこう)...
いざりかつごろう【躄勝五郎】
浄瑠璃「箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)」の主人公。天正18年(1590)兄の仇討ちをした飯沼勝五郎がモデルとされる。
イシス【Isis】
古代エジプトや古代ギリシャ・ローマで崇拝された女神。オシリスの妹で妻。セトに殺された夫の遺体を蘇生させ、息子ホルスに仇討ちをさせたという。良妻賢母の典型とされ、豊饒の女神。
こびきちょうのあだうち【木挽町のあだ討ち】
永井紗耶子の小説。令和5年(2023)刊行。江戸時代の芝居小屋を舞台に、仇討ち騒動とその真相を描く。第169回直木賞受賞。
たかだのばば【高田馬場】
東京都新宿区の地名。江戸時代に馬場があり、堀部安兵衛の仇討ちの地として有名。たかたのばば。
てんがちゃや‐の‐あだうち【天下茶屋の仇討ち】
慶長14年(1609)天下茶屋で起こった仇討ち事件。宇喜田秀家の家臣林重次郎・源三郎兄弟が父のかたき当麻三郎右衛門を追い求め、重次郎は返り討ちとなったが、源三郎が忠僕鵤幸右衛門(いかるがこうえも...
ふじ‐の‐まきがり【富士の巻狩(り)】
鎌倉時代、富士山麓で行われた狩り。建久4年(1193)源頼朝が催した狩りは、曽我兄弟の仇討ちで有名。