のし【伸し】
1 布地などのしわをのばすこと。「—をかける」 2 「伸し泳ぎ」の略。
のし‐あが・る【伸し上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 他をおさえて地位などが急に上がる。「一躍スターダムに—・る」 2 横柄な態度で上へあがる。「布団に—・り、やあ誰ぞ寝たやら暖かな」〈浄・万年草〉 3 つけあがる。「—・った...
のし‐あ・げる【伸し上げる】
[動ガ下一][文]のしあ・ぐ[ガ下二] 1 高い地位などにのぼらせる。「身代を—・げる」 2 のびあがらせる。「恵比寿様の冠みたいな頭を—・げて」〈中勘助・銀の匙〉
のし‐ある・く【伸し歩く】
[動カ五(四)]威張ったようすで歩く。「親分風を吹かせて—・く」
のし‐いか【伸し烏賊/熨斗烏賊】
するめを薄く押し伸ばしたもの。味付けしたものもある。もとは、みりんに浸してから木槌で打ち伸ばした。
のし‐およぎ【伸し泳ぎ】
日本泳法の一。水府流の基本泳法で、横泳ぎのこと。伸し。
のし‐かか・る【伸し掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 からだを伸ばして相手の上におおいかぶさる。「—・って押さえこむ」 2 頭ごなしに押さえつけようとする。かさにかかる。「—・るような疳癪声を出して」〈秋声・あらくれ〉 3 責...
のし‐き・る【伸し切る】
[動ラ四]存分に振る舞う。また、威張る。「町内に—・って、何処へも搦む二枚糸強がってなりませぬ」〈緑雨・門三味線〉
のし‐どり【伸し鶏】
鶏のひき肉に卵や片栗粉などをつなぎとして加え、味噌や醤油で調味し、平たく伸ばしオーブンで焼いたもの。四角形や羽子板形に切り分けて供する。ケシの実を表面に散らしたものは、松風焼きともいう。おせち料...
のし‐ひとえ【伸し単衣】
糊(のり)をつけ、火熨斗(ひのし)をかけて張った練り絹の薄い単衣。「—も同じく透きたれど」〈能因本枕・三二〇〉