がらん【伽藍】
《(梵)saṃghārāmaの音写「僧伽藍摩」の略。僧園・衆園と訳す》 1 僧が集まり住んで、仏道を修行する、清浄閑静な場所。 2 大きな寺・寺院の建物。「七堂—」
がらん‐いし【伽藍石】
社寺の柱の礎石をくつぬぎ石や飛び石などに転用したもの。がらんせき。
がらん‐じん【伽藍神】
寺院を守護する神。興福寺の春日明神、延暦寺の山王権現など。寺神。
がらん‐ちょう【伽藍鳥】
ペリカンの別名。
がらん‐どう【伽藍堂】
寺院で、伽藍神を祭ってある堂。
がらん‐はいち【伽藍配置】
寺院における堂塔の配置形式。日本では飛鳥時代から奈良時代にかけて発達し、四天王寺式・法隆寺式・川原寺式などがある。平安時代には密教の山上伽藍が、鎌倉時代には禅宗寺院の配置が形成された。
きゃ【伽】
⇒か
きゃら【伽羅】
《(梵)kālāguruの音写「伽羅阿伽嚧」の略。また、tagaraの音写「多伽羅」の略とも》 1 ジンコウの別名。香木として有名。 2 香料の一種。ジンコウなどの香木の樹心から製する良質の香。...
きゃら‐いろ【伽羅色】
濃い茶色。
きゃら‐ざいく【伽羅細工】
名木で種々の細工をすること。また、その人。「大坂の伯母御とは、—の甚五郎の内儀か」〈浄・女腹切〉