つく‐だ【佃】
《「つく(作)りだ(田)」の音変化》 1 耕作する田。作り田。 2 荘園内における領主・荘官・地頭の直接経営地。領主らは種子・農具などを負担し、下人や荘園内の百姓に耕作させてすべての収穫を取得...
つくだ‐じま【佃島】
東京都中央区の地名。昔は隅田川河口の単独の島で、江戸初期に摂津国佃(現在の大阪府西淀川区)の漁民が移住、地名の由来となる。今は埋め立てにより石川島・月島と地続きとなった。近年、北部に住宅団地がで...
つくだじまふたりしょぼう【佃島ふたり書房】
出久根達郎の長編小説。明治から昭和の高度成長期にかけての東京の下町を舞台に、二人の男の友情を描く。平成4年(1992)刊行。同年、第108回直木賞受賞。
つくだ‐に【佃煮】
《もと江戸佃島で作ったところから》小魚・貝・海藻などを醤油・みりんなどで煮つめた食品。
つくだ‐ぶし【佃節】
1 江戸中期以降、隅田川を往来した遊船の中で芸者などが弾いた三味線の手。また、それに伴う唄。 2 歌舞伎下座音楽の一。1を取り入れた下座唄で、隅田川・深川などの舟遊びの場面に用いる。佃の合方(あ...
つくり‐だ【作り田/佃】
「つくだ(佃)1」に同じ。「—の刈るべき君が御代なればいなふさ山の豊かなりけり」〈夫木・二〇〉
でん‐こ【佃戸】
中国、唐末に発生した小作農。宋代には荘園の耕作に従事し、事実上農奴であったが、のちに自立し、清代には地主と対等の関係にあった。