いや【否】
[感]《「嫌(いや)」と同語源》 1 相手の言ったことを否定し、自分の考えを述べようとするときに用いる語。いいえ。いえ。「—、そんなことはない」 2 自分が言ったこと、考えていたことを取り消すと...
おきな・ぶ【翁ぶ】
[動バ上二]老人らしくなる。年寄りくさくなる。「何となく—・びたる心地して、世間の事もおぼつかなしや」〈源・常夏〉
おもい‐そ・む【思ひ初む】
[動マ下二] 1 思いはじめる。心にかけはじめる。「何となくあだなる花の色をしも心に深く—・むらむ」〈西行家集〉 2 恋しはじめる。「あすか川淵は瀬になる世なりとも—・めてむ人は忘れじ」〈古今・恋四〉
おもて‐ぶせ【面伏せ】
[名・形動]恥ずかしくて顔を伏せるほどであること。また、そのさま。不名誉。おもぶせ。「自分の品行の修まらないところから、何となく—な気がしだして」〈荷風・つゆのあとさき〉
きき‐な・す【聞き做す】
[動サ五(四)]聞いてそれと思う。それと意識して聞く。「私には子宝が何となく空々(そらぞら)しく—・されたのである」〈志賀・母の死と新しい母〉
きょう‐ぜん【恟然】
[ト・タル][文][形動タリ]驚き恐れるさま。また、驚き騒ぐさま。恟々。「人心何となく—たり」〈透谷・泣かん乎笑はん乎〉
げ‐せつ【下説】
世間の人々の言うこと。巷説(こうせつ)。下世話(げせわ)。「この頃、何となく—について、心よからざる事にてましまさんと存ずる所に」〈曽我・一〉
こころ‐さびし・い【心寂しい/心淋しい】
[形][文]こころさび・し[シク]なんとはなしにさびしく思う。こころさみしい。「お勢が帰塾した当座両三日は、…何となく—・かったが」〈二葉亭・浮雲〉
こころ‐ぼそ・い【心細い】
[形][文]こころぼそ・し[ク] 1 頼るものがなく不安である。「一人だけで行くのは—・い」「たくわえが—・い」⇔心強い。 2 何となく寂しく感じられる。ものさびしい。「松の梢吹く風の音—・くて...
こ‐にくらし・い【小憎らしい】
[形][文]こにくら・し[シク]何となく憎らしくて癇(かん)にさわる感じである。「—・い口をきく子だ」 [派生]こにくらしげ[形動]こにくらしさ[名]