つけ‐し【付師】
歌舞伎で、下座音楽の選曲・作曲をする人。ふつう長唄の三味線弾きから出る。また、付け帳を作成する狂言作者をいう。
つち【土】
長塚節(ながつかたかし)の小説。明治43年(1910)発表。作者の郷里鬼怒川のほとりの農村を舞台に、貧農一家の生活を写生文体で精細に描く。昭和14年(1939)、内田吐夢監督により映画化。出演、...
つつみちゅうなごんものがたり【堤中納言物語】
平安後期の短編物語集。天喜3年(1055)女房小式部作の「逢坂越えぬ権中納言」以外は、作者・成立年代未詳。「花桜折る少将」「虫めづる姫君」「よしなしごと」など10編と一つの断章からなる。
つぼさかれいげんき【壺坂霊験記】
浄瑠璃。世話物。一段。原作者未詳。浄瑠璃「観音霊場記」に2世豊沢団平・加古千賀夫妻が補訂・作曲。明治12年(1879)大阪大江橋席初演。お里と座頭沢市(さわいち)との夫婦愛に、壺阪寺の観音の霊験...
テンペスト【The Tempest】
シェークスピアの戯曲。5幕。1611年作。弟に領地を奪われたミラノの公爵が、魔法によって嵐を起こし、弟らの船を難破させ復讐するが、のちに和解し領地に帰る。作者の最後の作品。
ベートーベンのピ...
ディレクターズ‐カット【director's cut】
映画監督(ディレクター)自身が撮影したフィルムを編集すること。また、そのようにして編集された作品。 [補説]編集権を映画の製作者(プロデューサー)が有するハリウッド映画などで、プロデューサーによ...
デベロッパー【developer】
《「ディベロッパー」とも》 1 開発者。開発業者。 2 ソフトウエアの製作者。 3 大規模に宅地造成を行う企業体。宅地開発業者。都市開発業者。
デミウルゴス【(ギリシャ)dēmiūrgos】
《製作者の意》プラトン哲学で、原型としてのイデアにのっとって素材から世界を形成する神。
とうかんきこう【東関紀行】
鎌倉中期の紀行。1巻。作者は鴨長明・源光行・源親行などが擬せられたが未詳。仁治3年(1242)以後に成立。京都から鎌倉に下る旅と、鎌倉滞在中の見聞を、流麗な和漢混交文で記したもの。
とうせいふうぞくつう【当世風俗通】
洒落本。金錦佐恵流作。安永2年(1773)刊。1冊。若者向けの傾城買いの指南書。作者の金錦佐恵流は、朋誠堂喜三二の別名であるとする説が有力。