ぜん‐の‐つな【善の綱】
《善所に導く綱の意》 1 万日供養や開帳のとき、仏像の手などにかけて参詣者などに引かせる5色の綱。仏にすがる意を表すという。 2 葬式のとき、棺につないで引く白布の綱。
そう‐ぐ【僧供】
僧に対する供養。また、僧に施す供物。「我、寺にありし時、いたづらに—を請(う)け食ひてのみ過ぎき」〈今昔・一九・一九〉
そしつじきょう【蘇悉地経】
経典の一。3巻。善無畏訳。密教の聖典で、真言三部経の一。息災・増益(ぞうやく)・調伏(ちょうぶく)の3種の護摩法、灌頂(かんじょう)法、供養法などを説く。蘇悉地羯羅(そしつじから)経。
そとば【卒塔婆/率塔婆/卒都婆】
《(梵)stūpaの音写。髪の束・頭部の意》 1 仏舎利を安置したり、供養・報恩をしたりするための建造物。インド・中国では土石や塼(せん)を積み、日本では木材を組み合わせてつくる。塔。塔婆。そと...
だい‐あじゃり【大阿闍梨】
1 密教で、伝法灌頂(かんじょう)を授ける資格をもつ阿闍梨。灌頂の師。 2 両界曼荼羅(まんだら)の諸仏を供養する法会の導師。
だいにち‐く【大日供】
大日如来を供養する法会。
だいぶつ‐かいげん【大仏開眼】
大仏が完成したときに目を入れて入魂する供養の法会。入眼式。大仏開眼供養。 [補説]作品名別項。→大仏開眼
だいみょう‐そう【題名僧】
経供養のときなどに経文の題目を読み上げる僧。題目僧。
ちゃとう‐び【茶湯日】
禅寺で茶湯を仏前に供えて供養をするように定められている日。この日に参詣すると特に功徳があるとされる。
ちゃや‐ぼうず【茶屋坊主】
客に茶をたてて出す店の主人。「是(これ)は宇治橋の供養の時、茶を点(た)て死ににせし、通円と言っし—なり」〈虎明狂・通円〉 [補説]頭を丸めていたためこういった。