ばい‐し【倍蓰】
[名](スル)《「倍」は2倍、「蓰」は5倍の意》数倍に増すこと。「その画の値、病中受くるところの金より—せるもの」〈中村訳・西国立志編〉
ばい‐しゃく【倍尺】
製図で、小形・複雑な物体を縮尺を拡大して描くこと。また、その倍率。拡大尺。
ばいしゅう‐き【倍周器】
入力信号の周波数の整数倍の出力信号をつくる装置。周波数fに同期した高調波をつくり、周波数nf(nは2以上の整数)の信号のみを出力する。
ばい‐すう【倍数】
ある整数の何倍かの数。整数aが整数bで割りきれるとき、aはbの倍数であるという。⇔約数。
ばいすう‐せい【倍数性】
ある生物の染色体の基本数に対して、近縁種などが整数倍の染色体数をもつ現象。一組の染色体を体細胞はふつう2倍もつので二倍体を基準とし、これ以上のものにいう。→異数性
ばいすう‐たい【倍数体】
染色体数において倍数性を示す個体。体細胞はふつう二倍体(2n)で、三組もつものを三倍体(3n)などのようによぶ。
ばいすうひれい‐の‐ほうそく【倍数比例の法則】
2種の元素からなる化合物がいくつかあるとき、一方の元素の一定量と化合する他方の元素の量は、簡単な整数比をなすという法則。1803年にドルトンが原子論とともに提唱。
ばい・する【倍する】
[動サ変][文]ばい・す[サ変] 1 2倍になる。また2倍にする。「定員に—・する志望者」 2 さらに加える。いちだんと増える。「旧に—・する御厚情をお願いします」
ばいそく‐さいせい【倍速再生】
録音・録画の短縮再生の一。音声の高さを変えずに再生速度を早くするもの。→ダイジェスト再生
ばい‐ぞう【倍増】
[名](スル)2倍にふえること。2倍にふやすこと。倍まし。「売り上げが—する」