てんり‐じんよく【天理人欲】
中国哲学で、倫理思想を表す概念の一。天理は自然のままの本性、人欲は外部の刺激によって起こる欲求。宋学では、人欲よりも天理に従うことを強調した。
とう‐い【当為】
《(ドイツ)Sollen》哲学で、まさになすべきこと、まさにあるべきこと。あること(存在)、あらざるをえないこと(自然必然性)に対する。カント倫理学では、端的に善なる行為そのものを命令する当為(...
とく‐ろん【徳論】
倫理学の一部門。徳の本質・種類・実践方法などの考察を中心課題とするもの。
トロッコ‐もんだい【トロッコ問題】
倫理学的な思考実験の一。暴走するトロッコの軌道上に5人の作業員がいて、そのまま放っておけば5人は轢死(れきし)する。自分が分岐器を作動させれば、トロッコは別の軌道に入るが、その先にも1人の作業員...
どう‐き【動機】
1 人が意志を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因。「犯行の—」「タバコをやめた—」 2 《motive》心理学で、人間や動物に行動を引き起こし、その行動に持続性を与える内的原因。 3 倫理...
どうき‐せつ【動機説】
倫理学で、行為の道徳的価値を、行為の結果にかかわらず、その内面的動機を問うことによって判定する立場。カントの倫理学が代表的。→結果説
どうとく‐せい【道徳性】
1 道徳の本性。また、人格・判断・行為などが道徳的であること。「企業の—が問われる」 2 《(ドイツ)Moralität》カント倫理学の用語。行為が、単に外面的に道徳法則に一致しているという適法...
どうとく‐てつがく【道徳哲学】
広義には、倫理学に同じ。狭義には、倫理学の一部門。先験的立場から、道徳的事実の基底をなす普遍的原理・法則を明らかにしようとするもの。
どうぶつせい‐しゅうごうはい【動物性集合胚】
動物の胚に人間の細胞を注入したもの。たとえば特定の臓器を作ることができないブタの胚に人間のiPS細胞を導入し、これをブタの子宮に移植することで人間に由来する臓器を作ることができると考えられている...
ない‐ないてい【内内定】
《「内定前の内定」の意》就職を希望する新規学卒者などに対して企業が出す非公式の採用予定通知。 [補説]経団連の倫理憲章で、採用活動は最終学年に入ってから、内定通知は10月1日からと定められている...