なん‐だ【何だ】
[連語]《「だ」は断定の助動詞》 1 疑問を表す。「あの音は—」「それが—というんだ」 2 直接言うのがはばかられたり、適当な言い方が見つからなかったりする場合に、代わりに用いる語。「自分で言う...
に‐は
[連語] 《格助詞「に」+係助詞「は」》 1 「に」の付いた部分を強める意を表す。「僕—わかっている」「ここ—ない」「わざわざ出向く—当たらない」「水の底—大綱あるらん」〈平家・九〉 2 敬意...
ね‐の‐かたすくに【根の堅洲国】
「根の国」に同じ。「僕(あ)は妣(はは)の国—に罷(まか)らむと欲(おも)ふ」〈記・上〉
はっ‐ぴ【法被/半被】
《「はふひ(法被)」または「はんぴ(半臂)」の音変化》 1 和服の上着の一種。広袖か筒袖で、膝丈または腰丈。襟は折り返さないで着る。職人などが用いる。江戸時代は、武家の中間(ちゅうげん)、大店の...
はん‐ろう【樊籠】
《「ばんろう」とも》 1 鳥かご。 2 人の身を束縛するもの。「僕はここに—を出ずるの機会を得た」〈蘆花・思出の記〉 3 仏語。煩悩(ぼんのう)に縛られていること。
ひ【婢】
[音]ヒ(漢) 1 女の召使い。下女。はしため。「婢僕/下婢・官婢・侍婢・奴婢(どひ・ぬひ)・僕婢」 2 女性が自分をへりくだっていう語。「婢子」
ひが‐め【僻目】
1 両眼の瞳の方向が異なる目。やぶにらみ。 2 見まちがうこと。見誤り。「雪と見たは—か」 3 物事をかたよった考えで判断すること。偏見。「僕の—かも知れぬが」〈森田草平・煤煙〉
ひゃっ‐こう【百考】
あれこれ考えること。「—千思、僕はついに自ら進んで」〈蘆花・思出の記〉
ひょう‐ふう【飄風/飆風】
急に激しく吹く風。つむじかぜ。はやて。「僕は唯—に遇ったように、烈しく強く引きずり廻されているんだ」〈有島・宣言〉
フィガロのけっこん【フィガロの結婚】
《原題、(フランス)Le Mariage de Figaro》ボーマルシェの戯曲。5幕。1784年初演。アルマビバ伯爵の従僕フィガロが、好色な伯爵を機知によってやりこめる散文喜劇。「セビリアの...