こむ‐そう【虚無僧】
普化(ふけ)宗の有髪の僧。宗祖普化禅師の遺風と称して、天蓋(てんがい)とよぶ深編み笠をかぶり、首から袈裟(けさ)と餉箱(げばこ)を掛け、尺八を吹いて米銭を乞い、諸国を行脚し修行した。薦(こも)を...
こも‐そう【薦僧/菰僧】
《「こもぞう」とも》「虚無僧(こむそう)」に同じ。
こもり‐そう【籠もり僧】
1 山や寺などにこもり、一定の期間修行をする僧。 2 人の死後49日の間、喪屋にこもって仏事を修する僧。「わづかに—三、四人の勤めにて」〈太平記・三九〉
ごうこ‐そう【江湖僧】
禅宗で、修学参禅を行う僧。学問僧。江湖。
ごじ‐そう【護持僧/御持僧】
祈祷(きとう)を行う僧の職。清涼殿の二間(ふたま)に侍して、天皇の身体護持のために祈祷を行った僧。桓武天皇の代から始まり、東寺・延暦寺・園城寺の僧の中から選出された。夜居(よい)の僧。
さぶらい‐そう【侍僧】
「侍法師(さむらいほうし)」に同じ。「—に至るまで、経正(つねまさ)のたもとにすがり」〈平家・七〉
さん‐そう【山僧】
《「さんぞう」とも》 [名] 1 山寺の僧。 2 山門の僧。比叡山延暦寺の僧をいう。 [代]僧が自分をへりくだっていう語。愚僧。
さんまい‐そう【三昧僧】
三昧堂・常行堂などに常住して、法華懺法(せんぼう)や不断念仏などを修する僧。三昧衆。御坊聖。
ざいけ‐そう【在家僧】
髪を剃っただけで、妻を持ち、肉食もする僧。
ざいぞく‐そう【在俗僧】
剃髪はしているが、寺院に住まず、俗人と同じ生活をしている僧。