こう‐ほう【孔方】
1 方形のあな。四角いあな。 2 「孔方兄(こうほうひん)」の略。「御壱人前拾文の—」〈滑・浮世風呂・前〉
こうほう‐ひん【孔方兄】
《「ひん(兄)」は唐音。魯褒「銭神論」の「親愛すること兄の如く、字(あざな)して孔方と曰ふ」から》銭(ぜに)の異称。孔方。
志(こころざし)合(あ)えば胡越(こえつ)も昆弟(こんてい)たり
《「漢書」鄒陽伝から。志が合えば、北方の胡の者と南方の越の者とでも兄弟同様になれる意》志が一致すれば、他人どうしでも兄弟のように親しくなれる。
こころ‐やさし・い【心優しい】
[形][文]こころやさ・し[シク]心立てが素直である。やさしく思いやりがある。「—・い兄」
こしごえ‐じょう【腰越状】
文治元年(1185)平家討滅後、源義経が兄頼朝の命に反したという理由で鎌倉に入ることを許されず、無実を訴えて腰越から大江広元あてに、頼朝へのとりなしを依頼して出したという書状。
こ‐じゅうと【小舅/小姑】
夫や妻の兄弟姉妹。姉妹をさす場合、正しくは「小姑(こじゅうとめ)」という。
こそでそが【小袖曽我】
謡曲。四番目物。曽我兄弟が、工藤祐経(くどうすけつね)を討つに際して母にいとまごいに行き、兄祐成(すけなり)の取りなしで弟時致(ときむね)の勘当を許してもらう。
こち‐ら【此方】
[代] 1 近称の指示代名詞。 ㋐話し手に近い方向をさす。「—を向いてください」 ㋑話し手のいる、またはその方向にある場所をさす。「—に来てからもう三年になる」 ㋒話し手の近くにある物をさす。「...
こつ‐にく【骨肉】
1 骨と肉。肉体。 2 直接に血のつながっているもの。親子・兄弟など。肉親。「—の情」「—の争い」
こと‐な・る【異なる】
[動ラ五(四)]《形容動詞「異なり」の動詞化》違いがある。別である。「兄弟でも性格は—・る」「習慣が—・る」 →違う[用法]