あて‐おこない【充行/宛行】
所領や俸禄を給与すること。あてがい。
あておこない‐じょう【充行状】
中世、武将が家臣に土地・所職などを与える際に渡した文書。あてがいじょう。あてぶみ。
あて‐おこな・う【充て行ふ/宛行ふ】
[動ハ四] 1 仕事などを割り当てる。「とかくせさすべきこと—・ふとても」〈落窪・四〉 2 所領や俸禄を与える。「知行ヲ—・ウ」〈日葡〉
あて‐がい【宛てがい/宛行/充行】
1 適当に割り当てること。また、その物。「—の制服」 2 禄や所領を割り当てること。また、その禄や所領。 3 取り計らい。配慮。「珍しくし替ふるやうならんずる—を持つべし」〈花伝・七〉
あてがい‐ぶち【宛てがい扶持】
与える側で適当にみはからって渡す金や物。または、そうした与え方。 [補説]近世に主君や雇い主が家臣や雇い人に与えた扶持米(ふちまい)に始まり、現在は給与などにいう。「宛行扶持」「充行扶持」とも書く。
あて‐が・う【宛てがう/充てがう】
[動ワ五(ハ四)] 1 物と物とをぴったりとくっつける。添え当てる。「聴診器を胸に—・う」「添え木を—・う」 2 割り当てて与える。相手の求めによらないで、こちらで適当に与える。「仕事を—・う」...
あて‐がき【宛書(き)/充て書(き)】
1 封書・葉書などの表に記す相手の住所および氏名。宛名。上書き。 2 古文書で、文書の末尾または書き出しに書かれた相手の名。あてどころ。
あて‐しょく【充て職】
(官公庁用語)ある職に就いている人に他の職を兼任させること。または、ある職に就いている人の身分・地位をそのままに他の職に従事させること。例えば、県知事が関連団体の理事長を兼ねる、また、裁判官が法...
あて‐どころ【宛所/充て所/当て所】
1 郵便物などの送付先の所書き。宛先。 2 「宛書き2」に同じ。 3 意図するところ。目的。
あて‐ぶみ【宛文/充て文】
1 その人にあてた公文書。 2 遺産分配の遺言状。 3 「充行状(あておこないじょう)」に同じ。 4 「宛状(あてじょう)」に同じ。