たまも‐かる【玉藻刈る】
[枕] 1 藻を刈る情景から、海辺の地名「敏馬(みぬめ)」「処女(をとめ)」「辛荷(からに)」などにかかる。「—敏馬(みぬめ)を過ぎて夏草の野島の崎に舟近付きぬ」〈万・二五〇〉 2 沖にかかる。...
たんい‐せいしょく【単為生殖】
有性生殖の一変形で、卵が受精なしで単独に発生するもの。雌が雄と関係なしに新個体を生ずる現象。ミジンコ・アブラムシなどにみられ、人為的に起こすこともできる。処女生殖。単性生殖。
ダブリンしみん【ダブリン市民】
《原題Dubliner》ジョイスの処女短編小説集。1914年刊。「イーブリン」「レースのあとで」など全15編を収める。最後の作品「死者たち」は特に有名で、1987年にジョン=ヒューストン監督によ...
ちちのぼうし【父の帽子】
森茉莉によるエッセイ、および同作を表題作とする処女エッセー集。父、森鴎外の思い出を綴る。昭和32年(1957)刊行。第5回日本エッセイストクラブ賞受賞。
ちちぶこんみんとうぐんぞう【秩父困民党群像】
井出孫六の処女小説。明治17年(1884)に起きた秩父事件を題材にした作品。昭和48年(1973)刊行。
ちてきあくじょのすすめ【知的悪女のすすめ】
小池真理子のエッセー集。昭和53年(1978)刊行。著者の処女作品集で、ベストセラーとなった。
ちどり【千鳥】
狂言。太郎冠者が、千鳥を捕らえるまねや津島祭の話などをして酒屋の亭主の目をごまかし、酒樽(さかだる)を取って逃げる。
鈴木三重吉の処女小説。明治39年(1906)「ホトトギス」誌に発表した短...
ちゅうぶらりんのおとこ【宙ぶらりんの男】
《原題Dangling Man》米国の小説家ベローの処女長編小説。1944年刊。
ちょうしょ【調書】
《原題、(フランス)Le Procès-verbal》ル=クレジオの処女長編小説。1963年刊。同年のテオフラストルノド賞を受賞。軍隊、もしくは精神病院から脱走した青年アダム=ポロの放浪のビジョ...
つづ【十】
1 《二十歳のことを言うのに「つづ(十)やはたち(二十)」と用いられたところから誤って》19歳。「いくら利口のようでも、やっぱり—や二十歳(はたち)の処女(むすめ)でございますよ」〈紅葉・二人女...