いし‐づき【石突き】
1 太刀の鞘尻(さやじり)を包んでいる金具。 2 矛・薙刀(なぎなた)・槍(やり)などの柄の、地に突き立てる部分を包んでいる金具。 3 杖・傘・ピッケルなどの、地面を突く部分。また、そこにはめた...
い‐しん【維新】
《「詩経」大雅の文王から。「維(こ)れ新(あらた)なり」の意》 1 すべてが改まって新しくなること。特に、政治や社会の革新。 2 明治維新のこと。御一新。「—後は両刀を矢立に替えて」〈二葉亭・浮雲〉
いせおんどこいのねたば【伊勢音頭恋寝刃】
歌舞伎狂言。世話物。4幕7場。近松徳三作。寛政8年(1796)大坂角(かど)の芝居初演。失われた名刀をめぐる代表的夏狂言。通称、伊勢音頭、油屋。
いたずき【労き/病】
《平安時代は「いたつき」とも》 1 ほねおり。苦労。「—もなく、人の家刀自(いへとうじ)にぞなりにける」〈平中・一八〉 2 病気。「身に—の入るも知らずて」〈古今・仮名序〉
いため‐がわ【撓め革】
牛の生皮を火であぶり、または膠(にかわ)を溶いた水につけ、槌(つち)でたたいて固めたもの。鎧(よろい)の札(さね)や太刀の鐔(つば)などに用いる。練り革。責め革。
いため‐はだ【板目肌】
刀の鍛え方で、刀身の肌が板目のように見えるもの。いため。
いち‐ごう【一合】
[名] 1 ㋐尺貫法の容量の単位。「—枡(ます)」 ㋑尺貫法の地積の単位。「一坪—」 2 山の麓から頂上までの道のりの10分の1。「—目」→合(ごう) 3 剣道などで、互いに刀を一度打ち合わせ...
いちごひとふり【一期一振】
鎌倉時代の刀工、粟田口吉光の作による日本刀(太刀)。享保名物帳所載。短刀の名手として知られた吉光の銘がある希少な太刀として知られる。豊臣秀吉や徳川家康などが所有し、現在は皇室御物として宮内庁が管理。
いちじょう‐いちげ【一上一下】
《上から切りおろし、下から切り払う意から》 1 上がったり下がったりすること。「肉叉(フオーク)と食刀(ナイフ)を十文字に構えたが、梭(おさ)を投げるように左右の—するのを」〈紅葉・多情多恨〉 ...
いち‐の‐どう【一の胴】
人体の胴の一部で、両腋(りょうわき)から少し下のところ。「試してみたい新刀(あらみ)はないか、—か二の胴か、望んでおけ」〈浄・反魂香〉