もらい‐わらい【貰ひ笑ひ】
他人が笑うのにつりこまれて一緒に笑うこと。「腰元衆の—」〈浄・栬狩剣本地〉
もろ‐は【諸刃/両刃】
刀剣などで、鎬(しのぎ)を境に両方に刃がついていること。また、その刃物。りょうば。⇔片刃。
諸刃(もろは)の剣(つるぎ)
《両辺に刃のついた剣は、相手を切ろうとして振り上げると、自分をも傷つける恐れのあることから》一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ。両刃の剣。
もんじゅ‐ぼさつ【文殊菩薩】
《「文殊」は、梵Mañjuśrīの音写「文殊師利」の略。妙吉祥・妙徳と訳す》智慧を象徴する菩薩。普賢(ふげん)菩薩とともに釈迦如来の脇侍。僧形・童子形で、宝冠を頂く姿などに表され、独尊としては、...
やい‐ば【刃】
《「や(焼)きば(刃)」の音変化》 1 焼き入れをして鍛えた刃。また、刃文。 2 刀剣・刃物などの総称。「—を交える」「—を向ける」 3 刃のように鋭く威力のあるもの。「凡そとぶ鳥をも落とすばか...
やお‐ちょう【八百長】
《相撲会所に出入りしていた長兵衛という八百屋(通称八百長)が、ある相撲の年寄と碁(ご)を打つ際に、いつも1勝1敗になるように手加減していたことからという》 1 勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせ...
や‐か【野火】
1 野を焼く火。のび。〈日葡〉 2 野を飛ぶ火。鬼火。「月ともなく星ともなく、一団の—顕(あらは)れ出で」〈浄・栬狩剣本地〉
やき‐おとし【焼(き)落(と)し】
刀剣で、区(まち)のきわまで刃を焼き入れしていないもの。
やぎゅうひじょうけん【柳生非情剣】
隆慶一郎による時代小説集。いずれも柳生流の剣士たちを主人公とする短編6作からなる。昭和63年(1988)刊行。
やぎゅうぶげいちょう【柳生武芸帳】
五味康祐による長編時代小説。昭和31年(1956)から昭和33年(1958)にかけて「週刊新潮」誌に連載。単行本は全7巻。剣術家の柳生一族を隠密集団と捉え、その暗躍の歴史を描く。