うのはな‐がき【卯の花垣】
ウツギでつくった生け垣。うのはながきね。《季 夏》
うのはな‐がさね【卯の花襲】
襲の色目の名。表は白、裏は青。陰暦4、5月に用いた。
うのはな‐くたし【卯の花腐し】
《卯の花を腐らす意から。「うのはなくだし」とも》卯の花の咲いているころに降りつづく長雨。五月雨(さみだれ)。季語としては「花の雨」と「五月雨」との間。《季 夏》「さす傘も—もちおもり/万太郎」
うのはな‐ぐもり【卯の花曇(り)】
卯の花の咲くころの曇りがちな空模様。卯月曇り。
うのはな‐じる【卯の花汁】
おからとアサリのむき身、野菜などを入れた味噌仕立ての汁。おから汁。
うのはな‐ずし【卯の花鮨】
おからに砂糖・塩などを加えて煎り、酢を加えたものを握り、イワシ・コハダなどの鮨種をのせた料理。からすし。おからずし。
うのはな‐づき【卯の花月】
《卯の花の咲く月の意》陰暦4月の異称。うづき。《季 夏》
うのはな‐づくよ【卯の花月夜】
卯の花の白く咲いている月夜。うのはなづきよ。「五月山(さつきやま)—ほととぎす聞けども飽かずまた鳴かぬかも」〈万・一九五三〉
うのはな‐づけ【卯の花漬(け)】
1 イワシ・コハダなど小魚の酢漬けを、甘酢で味つけしたおからに漬け込んだもの。 2 おからに塩を混ぜ、ワラビ・竹の子などの野菜を漬けたもの。
うのはな‐なます【卯の花膾】
1 大根・ニンジンなどを細かく刻んで酢味噌であえた上に、細く切ってさっと熱湯を通した魚肉を散らしたもの。魚肉の代わりに大根おろしを使うこともある。 2 煎って酢をかけたおからと薄く切った酢漬けの...