いど‐ぢゃわん【井戸茶碗】
高麗(こうらい)茶碗の一。全体に淡い卵色の釉(うわぐすり)がかかり、胴にはろくろ目が目立つ。李朝前期の朝鮮で焼かれたもので、室町時代以来、茶人が愛用。最高のものとされる。いど。
いぬ‐サフラン【犬サフラン】
イヌサフラン科の多年草。卵形の鱗茎(りんけい)から茎が伸び、秋、サフランに似た花を数個開く。花の色は淡紅紫色・白色・藤色など。種子からアルカロイドの一種で、植物の品種改良に用いるコルヒチンを採る...
いぬ‐の‐ふぐり【犬の陰嚢】
オオバコ科の二年草。道端や畑に生える。茎の下部は地をはい、長さ約15センチ。葉は卵円形。春、淡紅紫色の小花を開く。実は扁平な球形で、名は実の形に由来。ひょうたんぐさ。天人唐草(てんにんからくさ)...
いぬ‐びゆ【犬莧】
ヒユ科の一年草。道端にみられ、高さ約30センチ。全体に柔らかく、葉はひし状卵形。夏から秋、緑色の小花を穂状につける。
いぬ‐びわ【犬枇杷/天仙果】
クワ科の落葉低木。暖地に自生。葉は倒卵形。雌雄異株。春、イチジク状の花をつけ、熟すと黒紫色になり、食べられる。こいちじく。いたび。《季 夏》
いぬ‐ほおずき【犬酸漿】
ナス科の一年草。畑や道端に生え、高さ30〜90センチ。葉は卵形。夏から秋、白い5弁花を開き、実は球形で熟すと黒くなる。有毒。全草を乾燥したものを漢方で竜葵(りゅうき)といい、解熱薬・利尿薬にする...
いぬ‐わらび【犬蕨】
メシダ科の多年生のシダ。山野に生える。根茎は地中をはい、葉は長さ40〜80センチ。葉柄に赤褐色の鱗片(りんぺん)がまばらにつく。葉は先がとがった卵状楕円形の小葉からなる複葉。
いび‐るい【異尾類】
十脚目に属する甲殻類のうちヤドカリ類の総称。古い分類による呼称で、長尾類(エビ類)・短尾類(カニ類)に対していう。現在は抱卵亜目の下位に異尾下目として分類される。タラバガニ・ヤシガニなどもこれに...
いぼたろう‐むし【水蝋蝋虫】
イボタロウカタカイガラムシの俗称。雌の成虫は暗褐色の約1センチの丸い殻を作り、5月ごろ産卵。雄は、7月ごろからイボタノキ・ネズミモチなどに寄生し、白色の蝋を分泌し、中でさなぎとなる。成虫は体長3...
いら‐くさ【刺草/蕁麻】
イラクサ科の多年草。関東以西の山地に自生。高さ0.5〜1メートル。茎と葉に毒液を含むとげがあり、触れると痛い。葉は卵円形で縁にぎざぎざがある。秋、葉のわきから穂を2本ずつ出し、その上方に淡緑色の...