かん‐しき【巻式】
連歌・俳諧で、一巻に収める句数によって定められた形式。歌仙・百韻・千句など。
カンツォニエーレ【(イタリア)Canzoniere】
ルネサンス期のイタリアの詩人、ペトラルカによる叙情詩集「俗語詩断片集」の通称。ラウラという女性への愛を主題とし、後世のヨーロッパの抒情詩に大きな影響を与えた。1374年、作者の死の直前に完成。...
かんでんじひつ【閑田次筆】
江戸後期の随筆。4巻。伴蒿蹊(ばんこうけい)著。文化3年(1806)刊。「閑田耕筆」の続編。紀実・考古・雑話に分類、古物・古風俗の図を入れて収める。
きずついたやじゅう【傷ついた野獣】
伴野朗の短編推理小説、および同作を表題作とする小説集。作品は、昭和57年(1982)に「野性時代」誌に掲載。作品集は昭和58年(1983)の刊行で、ほかに「予定稿解除」「姿なき殺人鬼」など、全6...
きのうはきょうのものがたり【きのふはけふの物語】
江戸初期の咄本(はなしぼん)。2巻。作者未詳。寛永年間(1624〜1644)の成立か。武将や公卿の逸話、男色などの小咄を収める。
きょう‐こう【胸腔】
胸膜で覆われた、胸郭の内部。肺・心臓などを収める。 [補説]医学では慣用的に「きょうくう」という。
きょう‐たい【筐体】
機器類を収める箱形の容器。
きんしろく【近思録】
中国、宋代の思想書。14巻。朱熹(しゅき)・呂祖謙(りょそけん)の共編。1176年ころ編。周敦頤(しゅうとんい)・程顥(ていこう)・程頤(ていい)・張載(ちょうさい)らの文章を14部門に分類して...
きんようわかしゅう【金葉和歌集】
平安後期の勅撰和歌集。八代集の第五。10巻。白河法皇の命で、源俊頼(みなもとのとしより)が撰。二度の改撰ののち、大治2年(1127)成立。源俊頼・源経信・藤原顕季ら227人の歌約650首を収める...
きんらいふうていしょう【近来風体抄】
南北朝時代の歌論書。1巻。二条良基著。元中4年(1387)成立。頓阿・慶運・兼好ら同時代歌人についての短評、本歌取り・歌題・制詞などの論を収める。