ささえ‐ぐち【支へ口】
他人を中傷すること。讒言(ざんげん)。「陰言、中言、—、立ってはふすべ居てはそしり」〈浄・卯月の紅葉〉
さしいで‐ぐち【差し出で口】
「さしでぐち」に同じ。
さし‐ぐち【差(し)口/指(し)口】
《「さしくち」とも》 1 材木の横面にほった、枘(ほぞ)を差し込むための穴。枘穴。 2 密告。告げ口。「いかが—やありけん」〈当世武野俗談〉 3 入り口。出入り口。「ここは東海道の—にて」〈浮・...
さしで‐ぐち【差(し)出口】
でしゃばってよけいな口出しをすること。また、その言葉。「—をたたく」
さどう‐ぐち【茶道口】
茶室で、点前(てまえ)をするときの亭主の出入り口。方立口(ほうだてぐち)・火灯口(かとうぐち)などの形式がある。茶立て口。亭主口。
さばけ‐ぐち【捌け口】
売れ口。はけぐち。
さや‐ぐち【鞘口】
1 刀の鞘の刀身を入れる口。鯉口(こいぐち)。 2 本心を隠した、うわべだけの口上。「上は立派な—に、へらを使うて」〈浄・五枚羽子板〉
さる‐りこう【猿利口】
こざかしいこと。「その訴へは己が—といふものなれど」〈黄・桃太郎後日咄〉
ざい‐ぐち【在口】
村の出入り口。在所口。「—まで行(い)たれど、…影も形も見えぬ」〈浄・忠臣蔵〉
ざくろ‐ぐち【石榴口】
1 《鏡磨きにザクロの酢が必要とされたところから、「鏡要る」に「屈み入る」をかけて出来た名という》江戸時代の浴場で、洗い場から湯ぶねへの出入り口。湯の冷めるのを防ぐために、洗い場と湯ぶねとの間に...