おな・じ【同じ】
[形シク]《「おなし」とも》形容動詞「おなじ」に同じ。体言に続くときには、連体形「おなじき」のほか、和文脈のものでは語幹「おなじ」がそのまま用いられることが多かった。「あしひきの山は無くもが月見...
おなじ【同じ】
《「おなし」とも》 [形動]《形容詞「おなじ」の形容動詞化》 1 別のものではなく、そのものであるさま。同一である。「—学校の卒業生」「行きと—船で帰る」 2 二つ以上のものの内容・状態などに...
同(おな)じ穴(あな)の狢(むじな)
一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。多くは悪事を働く者についていう。同じ穴の狸(たぬき)(狐(きつね))。一つ穴のむじな。
おなじ・い【同じい】
[形]《シク活用形容詞「おなじ」の口語化》 1 同じである。変わらない。等しい。「異種諸民族間の貿易の起源と—・かった」〈柳田・山の人生〉 2 (「おなじく」の形で副詞的に用いて)同様に。等しく...
同(おな)じ釜(かま)の飯(めし)を食(く)・う
生活を共にした親しい仲間であることのたとえ。「—・った仲」
おなじく【同じく】
[接]《形容詞「同じ」の連用形から》同様の事柄を列挙するとき、その説明部分を繰り返す代わりに用いる語。「入選A、—B」
おなじく‐は【同じくは】
[副]同じことなら。いっそのこと。「さらば—、今日いでさせ給へ」〈かげろふ・中〉
同(おな)じ流(なが)れを掬(むす)・ぶ
《同じ川の水をすくって飲む意から》縁のつながった人間どうしであることのたとえ。
おなじゅう◦する【同じゅうする】
[連語]《「おなじくする」の音変化》(「…をおなじゅうする」の形で)…が同じである。…と同列である。「時を—◦して火の手が上がる」
おや・じ【同じ】
[形シク]《上代語》形容詞「おなじ」に同じ。「橘(たちばな)は己が枝々生(な)れれども玉に貫(ぬ)く時—・じ緒に貫く」〈天智紀・歌謡〉