ふき‐もの【吹(き)物】
1 雅楽で、管楽器のこと。笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・笛。弾き物・打ち物に対していう。 2 ガラス細工・飴(あめ)細工など、息を吹き込んでふくらませる細工物。
ふき‐や【吹(き)矢】
1 竹筒などの中に入れ、勢いよく吹いて放つ矢。竹を串のように削って先を鋭く、手もとは太めに割れ目を入れて紙の羽をつける。武器、また小鳥を捕らえるのに用いる。 2 遊戯の一。からくり仕掛けで動く人...
ふき‐や・む【吹き止む】
[動マ五(四)]吹いていた風がやむ。
ふき‐よせ【吹(き)寄せ】
1 吹いて呼び集めること。 2 幾種類かの煮物や揚げ物を、いろどりよく盛り合わせた料理。また、美しく盛り合わせた干菓子。 3 寄席演芸の一。種々の音曲から少しずつ抜き出して寄せ集めたもの。上方で...
ふきよせ‐こうか【吹(き)寄せ効果】
沖から沿岸に向かって強い風が吹くことにより、海水が海岸に吹き寄せられて水位が上昇すること。海面の上昇は風速の2乗に比例し、風速が2倍になると水位は4倍になる。遠浅の海岸やV字型の湾奥などで特に水...
ふき‐よ・せる【吹(き)寄せる】
[動サ下一][文]ふきよ・す[サ下二] 1 風が吹いて物を一方へ押しやる。「強風が枯れ葉を—・せる」 2 風が吹いてくる。「—・する風のおとなひも面白う」〈狭衣・四〉
ふき‐わ【吹(き)輪】
江戸時代の女性の髪形の一。髷(まげ)の輪を高く大きく結ったもの。大名の子女などが結った。
ふき‐わ・ける【吹(き)分ける】
[動カ下一][文]ふきわ・く[カ下二] 1 風が吹いて、物をあちこちに分け散らす。「風が草原を—・けて通る」 2 鉱石を溶解し、含有物を分離する。「鉱石から銅を—・ける」
ふき‐わた【吹き腸】
クジラの肺。食用とする。ふくわた。
ふき‐わた・る【吹(き)渡る】
[動ラ五(四)]風が吹いて通る。また、あたり一面に吹く。「風が稲田を—・る」