みなもとのいえながにっき【源家長日記】
源家長による日記。新古今和歌集選定作業の様子や当時の歌人たちの動静が仮名文で記されている。家長日記。
身(み)にな・る
1 からだや心のためになる。その人の役に立つ。「食べたものが—・る」「知識が—・る」 2 その人の立ち場に立って考える。「親の—・って心配する」 3 心からその人のことを思う。和歌では多く草木の...
みののいえづと【美濃の家づと】
新古今集の注釈書。5巻。本居宣長著。寛政3年(1791)成立、同7年刊。新古今集から和歌696首を選んで文法的に注釈し、新注の先駆けとなったもの。
みらい‐き【未来記】
1 未来に起こることを予言した書。 2 予言。〈和英語林集成〉 3 《藤原定家作と伝える偽書「未来記」によくない風体の和歌の実例があるところから》和歌・連歌で、表現や趣向をこらしすぎて不自然にな...
みる‐め【海松布/水松布】
《「め」は海藻の意》海藻ミルのこと。和歌では多く「見る目」に掛けて用いる。「みつしほの流れひるまを会ひがたみ—の浦によるをこそ待て」〈古今・恋三〉
身(み)を尽(つ)く・す
自分のすべてをそのために捧げる。一身を捧げる。和歌では多く「澪標(みおつくし)」にかけて用いる。「わびぬれば今はたおなじ難波なる—・しても逢はむとぞ思ふ」〈後撰・恋四〉
むさし‐あぶみ【武蔵鐙】
1 サトイモ科の多年草。関東地方以西の海岸近くの林内にみられる。5月ごろ、仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた太い穂を出す。苞は上部が幅広く、鐙状をしている。 2 武蔵国で作られた鐙。鋂(くさり)を...
むし‐づくし【虫尽(く)し】
1 和歌などに虫の名を並べて詠み込むこと。 2 「虫合わせ1」に同じ。
む‐しん【無心】
[名・形動] 1 無邪気であること。また、そのさま。「—の勝利」「—な子供」 2 意志・感情などの働きがないこと。「—の草木」 3 仏語。 ㋐心の働きが休止していること。 ㋑一切の妄念を離れた...
むしん‐しょじゃく【無心所着】
和歌で、一句一句関連のないことをいい、まとまった意味をなさない歌。