なり‐ぼし【成(り)星】
《「一つ星見つけた、長者になろう」というわらべ唄から生じた語という》急に富貴になること。にわか成り金。できぼし。
なり‐もの【鳴(り)物】
1 楽器。また、音曲。 2 歌舞伎下座音楽で、三味線と唄以外の鉦(かね)・太鼓・鼓・笛などの楽器による囃子(はやし)または擬音。また、それらの楽器。
なりもの‐し【鳴(り)物師】
長唄や歌舞伎下座音楽で、鳴り物を扱う囃子方(はやしかた)。出囃子の場合、雛段(ひなだん)の下段に並ぶので下方(したかた)ともいう。
なんぶ‐うまかたぶし【南部馬方節】
岩手県東部の民謡。下閉伊(しもへい)・上閉伊地方の馬子唄。博労(ばくろう)が馬市への往復に、馬を曳(ひ)きながら歌ったもの。
にあがり‐しんない【二上り新内】
俗曲の一。二上りの調子で歌う、新内節のように哀調を帯びた小唄。江戸後期に流行した。
ににんどうじょうじ【二人道成寺】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)・長唄。天保6年(1835)大坂角(かど)の芝居で「恋袂(わけふたつ)二人道成寺」の名題で初演。「京鹿子(きょうがのこ)娘道成寺」を二人で踊る趣向のもの。
ににんわんきゅう【二人椀久】
歌舞伎舞踊。長唄。本名題「其面影二人椀久」。作詞者未詳、初世錦屋金蔵作曲。安永3年(1774)江戸市村座初演。狂乱した椀久の夢の中に恋しい傾城(けいせい)松山が現れる。
にょらい‐ばい【如来唄】
如来をたたえた勝鬘経(しょうまんぎょう)の8句の偈(げ)を梵唄(ぼんばい)の調子で歌うもの。
ぬめり【滑り】
1 ぬるぬるすること。また、ぬるぬるしたもの。「魚の—をとる」 2 のらりくらりと放蕩(ほうとう)すること。 3 連歌・俳諧などで、平凡で見所のない句。また、「きぎす」を「きじ」という類の田舎言...
ぬめり‐うた【滑り唄】
1 江戸時代、明暦・万治(1655〜1661)のころ、遊里を中心に流行した俗謡。滑り節。滑り小唄。 2 歌舞伎下座音楽の一。主に傾城(けいせい)や御殿女中の登場などの際に、三味線・太鼓・摺鉦(す...