こう‐じんぶつ【好人物】
気だてのよい人。善人。お人よし。
さんず‐の‐かわ【三途の川】
仏語。死後7日目に渡るという、冥途にある川。三つの瀬があり、生前の業(ごう)によって、善人は橋を、軽い罪人は浅瀬を、重い罪人は流れの速い深みを渡るという。三つ瀬川。渡り川。葬頭河(そうずか)。
しゅう‐ぜん【衆善】
多くの善事。多くの善人。「実に—百行の根基にして」〈中村訳・西国立志編〉
じつ‐がたき【実敵】
歌舞伎の役柄の一。善人の要素をもつ、二枚目を兼ねた敵役(かたきやく)。「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」の沢井股五郎など。
じん【人】
[音]ジン(漢) ニン(呉) [訓]ひと [学習漢字]1年 〈ジン〉 1 ひと。「人員・人権・人口・人工・人材・人事・人種・人身・人生・人道・人物・人民・人類/愛人・恩人・家人・奇人・求人・軍...
せい‐だく【清濁】
1 澄んでいることと濁っていること。 2 善と悪。善人と悪人。また、賢者と愚者。 3 清音と濁音。 4 清酒と濁酒。「—をわけてもてなすひなの酒」〈柳多留・一三〉
ぜん【善】
[音]ゼン(呉) [訓]よい よく よくする [学習漢字]6年 1 行いや性質などが好ましい。よい。よいこと。「善意・善行・善政・善人・善良/改善・勧善・偽善・最善・慈善・次善・十善・追善・独善...
ぜん‐あく【善悪】
《連声(れんじょう)で「ぜんなく」「ぜんまく」とも》 [名]善と悪。よいこととわるいこと。また、善人と悪人。「—の区別」 [副]《「善であろうが悪であろうが」の意から》いずれにせよ。また、と...
ぜん‐だま【善玉】
1 善人のこと。江戸時代、草双紙などの挿し絵で、円の中に「善」の字を書いて顔とし、善人を表したのに基づく。⇔悪玉。 2 芝居や映画で善人の役。
善人(ぜんにん)猶以(なおも)て往生(おうじょう)を遂(と)ぐ況(いわ)んや悪人(あくにん)をや
《親鸞「歎異抄」から》他力をたのみとしない善人でさえ往生できる。ましてや、悪業に苦しみ、ひたすら他力をたのむ悪人が往生できないわけがない。