がんりき‐えこう【願力回向】
浄土真宗で、衆生の往生の因も果も、すべて阿弥陀仏の本願の力によって施し与えられたものであること。他力回向。
き‐にち【忌日】
1 故人の死亡した日と同じ日付の日で、毎年または毎月、回向(えこう)をする日。命日。忌辰(きしん)。きじつ。 2 人の死後、七七日(しちしちにち)まで7日ごとに追善供養をする日。 [補説]著名人...
きょうぎょうしんしょう【教行信証】
鎌倉前期の仏教書。親鸞(しんらん)撰。6巻。広く経典や解釈論の中から念仏往生の要文を抜粋・編集し、浄土真宗の教義を組織体系化した書。すべてを阿弥陀仏の回向(えこう)の働きと捉え、信心に中心を置い...
くどく‐ぞう【功徳蔵】
仏語。 1 功徳を多く積んだことを蔵にたとえていう語。功徳の宝蔵。 2 阿弥陀仏の別称。 3 阿弥陀経で説く、自力回向(えこう)の念仏のこと。
げんそう‐えこう【還相回向】
仏語。極楽浄土に往生した人が、再びこの世に生まれかえって、人々を教化(きょうけ)して救うこと。⇔往相回向(おうそうえこう)。
こんごう‐しん【金剛心】
金剛のように堅固不動な菩薩(ぼさつ)の心。真宗では、他力回向(たりきえこう)の真実信心をいう。
ご‐かい【五悔】
真言宗の懺悔(さんげ)の礼法。金剛界法を修するときに唱え、帰命(きみょう)・懺悔・随喜・勧請(かんじょう)・回向(えこう)の五段からなる。→五悔(ごげ)
ご‐げ【五悔】
天台宗で、罪過を消滅するために行う五つの行。懺悔(さんげ)・勧請(かんじょう)・随喜・回向(えこう)・発願(ほつがん)。
ごじゅうに‐い【五十二位】
菩薩(ぼさつ)が仏果に至るまでの修行の段階を52に分けたもの。十信・十住・十行・十回向・十地および等覚・妙覚をいう。十信から十回向までは凡夫で、十地の初地以上から聖者の位に入り、等覚で仏と等しい...
ごねん‐もん【五念門】
仏語。世親の浄土論に説かれる、浄土に往生するための五つの修行。阿弥陀仏の像を礼拝(らいはい)する礼拝門、阿弥陀仏の名をほめたたえる讃歎(さんだん)門、浄土に生まれたいと一心に願う作願門、浄土やそ...