くも‐がく・る【雲隠る】
[動ラ四] 1 雲の中に隠れる。くもいがくる。「渡る日の暮れぬるがごと照る月の—・るごと」〈万・二〇七〉 2 貴人の死ぬことをたとえていう語。「ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨を今日のみ見...
くもりよ‐の【曇り夜の】
[枕]曇りの夜は物の区別もさだかでないところから、「たどきも知らず」「あがしたばへ」「迷(まど)ふ」などにかかる。「足柄のみ坂恐(かしこ)み—我(あ)が下延(ば)へを言出(こち)でつるかも」〈万...
くらい‐やま【位山】
位が上がっていくのを、山を登るのにたとえた語。位の山。「八十坂(やそざか)を越えよと切れる杖なればつきてをのぼれ—にも」〈落窪・三〉
くら‐やしき【蔵屋敷】
江戸時代、幕府・諸大名・寺社などが年貢米・特産物などを収納し、販売・換金するために設けた邸。大坂・江戸・京都・大津・敦賀・酒田・長崎などにあり、特に大坂に多かった。
くら‐やど【蔵宿】
1 倉敷料を取って貨物を置かせる所。 2 江戸時代、浅草の幕府の米蔵付近に住んだ札差(ふださし)。 3 大坂の納め宿の異称。
クリヴィツキーしょうこうぐん【クリヴィツキー症候群】
逢坂剛の短編小説。昭和61年(1986)「中央公論」誌の増刊号に発表。
くるま‐がえし【車返し】
1 山道などで傾斜が急になってそこから先は車では通れず、車を返す所。また、険しい坂道。 2 「車懸かり1」に同じ。 3 サトザクラの園芸品種。花びらは5〜7枚あり、淡紅または白色で表面にしわがある。
くるわぶんしょう【廓文章】
浄瑠璃。安永9年(1780)成立。寛政5年(1793)大坂大西芝居初演。近松門左衛門作「夕霧阿波鳴渡」吉田屋の段の書き換え。
歌舞伎狂言。世話物。一幕。文化5年(1808)江戸中村座初演。
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くるわ‐よすじ【郭四筋】
《四筋の通りからできていたところから》大坂新町の遊郭。
くろ‐ご【黒衣/黒子】
《「くろこ」とも》 1 歌舞伎で、俳優の演技や舞台進行の介添えをする人が着る黒い衣装。また、その人。人形浄瑠璃では、人形遣いが着る黒い衣装。くろんぼう。黒具(くろぐ)。 2 表に出ないで物事を処...