なつ‐ずいせん【夏水仙】
ヒガンバナ科の多年草。葉は幅広の線形で、春に伸び、夏には枯れる。8月ごろ、高さ50〜70センチの花茎を伸ばし、淡紅色のらっぱ状の花を数個開く。中国の原産。《季 夏》「花かざし—の独り立ち/欣一」
なつ‐ぜみ【夏蝉】
夏に鳴く蝉。アブラゼミ・クマゼミ・ニイニイゼミなど。
なつ‐そ【夏麻】
夏に麻畑から刈り取った麻。「をさめどのより—賜へるに」〈忠見集・詞書〉
なつそ‐びく【夏麻引く】
[枕] 1 夏麻を畑の畝から引く、麻を績(う)むなどの意から、「う」「うな」に掛かるといわれる。「—宇奈比(うなひ)をさして飛ぶ鳥の」〈万・三三八一〉 2 麻の糸(い)の意から、「命(いのち)」...
なつ‐ぞら【夏空】
夏の空。夏の晴れたまぶしい空。《季 夏》「—へ雲のらくがき奔放に/誓子」
なつ‐たび【夏足袋】
夏にはく薄地の足袋。底を薄地の木綿にすることが多い。《季 夏》「畳踏む—映(はゆ)る鏡かな/青畝」
なつ‐だいこん【夏大根】
早春に種をまき、夏から秋にかけて収穫する大根。小振りで、辛味が強い。なつだいこ。《季 夏》「貧乏な青物店や—/碧梧桐」
なつ‐だいだい【夏橙】
ナツミカンの別名。
なつ‐つばき【夏椿】
ツバキ科の落葉高木。山地に自生。葉は楕円形で、互生する。夏、ツバキに似た白い5弁花を開く。庭木として植えられ、俗にシャラノキともいうが、別種。《季 花=夏》
なつ‐づた【夏蔦】
ツタの別名。