ゆうぎりあわのなると【夕霧阿波鳴渡】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。正徳2年(1712)大坂竹本座初演。遊女夕霧と藤屋伊左衛門との情話を脚色したもので、「吉田屋」の段は有名。
ゆうぎり‐いざえもん【夕霧伊左衛門】
遊女夕霧とその愛人藤屋伊左衛門。また、二人の情話を扱った歌舞伎・浄瑠璃などの一系統。歌舞伎「夕霧名残の正月」、浄瑠璃「夕霧阿波鳴渡」「傾城阿波の鳴門」「廓文章」など。
ゆう‐くれない【夕紅】
夕方、西の空が紅色になること。また、そのような色。「もみぢ葉は入り日の影にさしそひて—に色ぞことなる」〈教長集〉
ゆう‐ぐも【夕雲】
夕方の雲。夕方立つ雲。
ゆう‐ぐもり【夕曇(り)】
夕方曇ること。また、その空。
ゆう‐ぐれ【夕暮れ】
日の暮れるころ。日暮れ。たそがれ。「—時」
ゆうぐれ‐がた【夕暮れ方】
夕方。暮れがた。
ゆうぐれ‐なき【夕暮れ泣き】
《夕暮れ時に起こることから》三箇月コリックのこと。
ゆうぐれまで【夕暮まで】
吉行淳之介の短編小説集。中年男性と若い女性の恋愛を描く。昭和53年(1978)刊行。同年、第31回野間文芸賞受賞。昭和55年(1980)映画化。
ゆう‐け【夕占】
夕方にする辻占(つじうら)。ゆううら。「逢はなくに—を問ふと幣(ぬさ)に置くに我が衣手はまたそ継ぐべき」〈万・二六二五〉