こころ‐あて【心当て】
1 心に頼みとすること。また、そのもの。心だのみ。「国の援助を—にする」 2 心の中で推し量ること。当て推量。「二度と通りかかるかどうかも解らないような、用のない裏町だけに、—のつけようもなかっ...
こころ‐ざま【心様】
心のあり方。気だて。性質。「情合の深い、—の美しい女になることだろう」〈里見弴・多情仏心〉
こころ‐づけ【心付け】
1 気をつけること。注意。配慮。心添え。「夕飯には母親の—で一銚子付けて」〈紅葉・多情多恨〉 2 世話になる人に感謝の気持ちを示すために与える金銭や品物。祝儀。チップ。「使用人に—を渡す」 3 ...
こころ‐づ・ける【心付ける】
[動カ下一][文]こころづ・く[カ下二] 1 気をつける。注意を与える。「御父様の湯呑は?、と夫が—・けると」〈紅葉・多情多恨〉 2 気を配って金品などを与える。「深切にも俥賃(くるまちん)まで...
こころ‐とがめ【心咎め】
うしろめたく、気がひけること。「見まじきものを偸見(ぬすみみ)たように空恐しく—がして」〈紅葉・多情多恨〉
こころ‐ゆかし【心行かし】
心が晴れるようにすること。気晴らし。心ゆかせ。「此油画を見るのが一個(ひとつ)の—に思われて」〈紅葉・多情多恨〉
こちん
[副] 1 かたい物が軽く触れ合ったときの音、また、そのさまを表す語。「—と何かが窓ガラスに当たった」 2 冷たく固まっているさま。また、かたく動きのないさま。「いつも必ず肚(はら)の底で—と小...
ことば‐がたき【言葉敵】
話し相手。互いにへらず口をたたき合う相手。「三好は忽ち総攻撃に会ったが、故意(わざ)と—にはならず」〈里見弴・多情仏心〉
こま‐やか【細やか/濃やか】
[形動][文][ナリ] 1 一まとまりになっているものの一つ一つの要素が微小なさま。 ㋐霧などの密度の濃いさま。「夜は—な霧が市街を包む」〈宮本・伸子〉 ㋑色の濃いさま。「緑色—なシャンゼリゼの...
こ・る【凝る】
[動ラ五(四)] 1 ある物事に熱中して打ち込む。ふける。「盆栽に—・っている」「ゴルフに—・る」 2 細かいところにまで心を用いる。工夫・趣向を凝らす。「家のつくりに—・る」「—・った衣装をま...