夢(ゆめ)の通(かよ)い路(じ)
「夢路(ゆめじ)」に同じ。「住の江の岸による浪よるさへや—人目よくらむ」〈古今・恋二〉
ゆめのきざかぶんきてん【夢の木坂分岐点】
筒井康隆の長編小説。平凡なサラリーマンが夢・虚構・現実の中を彷徨う。昭和62年(1987)刊行。同年、第23回谷崎潤一郎賞受賞。
ゆめのごとく【夢の如く】
《原題、(フランス)Tel qu'en songe》レニエの詩集。1892年刊行。
ゆめのしま【夢の島】
東京都江東区南部の地名。旧14号埋立地で、昭和32年(1957)から東京都のごみ処理場として埋め立てられ、昭和42年(1967)終了。現在は公園となっている。
ゆめのしま‐ねったいしょくぶつかん【夢の島熱帯植物館】
東京都江東区の夢の島にある都立の植物園。新江東清掃工場でごみ焼却の際に発生する熱を利用した大温室があり、ヤシ類やバナナなどの熱帯・亜熱帯植物が栽培・展示されている。
夢(ゆめ)の徴(しるし)
何かの前兆を夢で見ること。「春の夜の—はつらくとも見しばかりだにあらば頼まむ」〈新古今・恋五〉
ゆめのしろ【夢の代】
江戸後期の実学啓蒙書。12巻。山片蟠桃(やまがたばんとう)著。文政3年(1820)成立。合理主義的立場から、地理的、社会的分業や自由経済の必要性などを説いたもの。
夢(ゆめ)の直路(ただじ)
夢の中で通うまっすぐな道。夢の中では思う人のもとに行けるところからいう。「恋ひわびてうち寝(ぬ)るなかに行き通ふ—はうつつならなむ」〈古今・恋二〉
夢(ゆめ)の手枕(たまくら)
夢の中で恋しい人がしてくれる手枕。また、うたた寝に見る夢。非常にはかないことのたとえ。「逢ふさへ—」〈謡・絵馬〉
夢(ゆめ)の告(つ)げ
神仏が夢の中に現れて告げること。また、そのお告げ。