あや‐に【奇に】
[副]《感動詞「あや」に、下の動詞を状態的に修飾する格助詞「に」が付いて副詞化した語》言葉に表せないほど。なんとも不思議に。むやみに。「柵越しに麦食(は)む小馬のはつはつに相見し児らし—かなしも...
き【奇】
[名・形動]珍しいこと。不思議なこと。また、そのさま。「事実は小説より—なり」
き【奇】
[常用漢字] [音]キ(漢) [訓]あやしい くし くすし あやに 1 普通とは違っている。珍しい。「奇異・奇行・奇習・奇人・奇抜・奇妙/好奇・新奇・珍奇」 2 普通の知識では割り切れない。不思...
き‐い【奇偉】
[名・形動]並はずれてりっぱであること。また、そのさま。「性—にして人と異なり」〈織田訳・花柳春話〉
き‐い【奇異】
[名・形動]普通とようすが違っていること。不思議なこと。また、そのさま。「—な服装」
きい‐こきゅう【奇異呼吸】
息を吸うときに肺が収縮し、息を吐くときに肺が拡張すること。通常は左右どちらかの肺に起こり、左右の胸郭が逆の動きをする。迅速な処置が必要。
き‐えん【奇縁】
思いもかけない不思議なめぐりあわせ・因縁。「合縁(あいえん)—」
きおう‐がん【奇応丸】
熊の胆(い)を主剤とした丸薬。腹痛・霍乱(かくらん)・小児の虫などに用いた。
き‐か【奇禍】
思いがけない災難。「—に遭う」
き‐か【奇貨】
1 珍しい品物。 2 利用すれば思わぬ利益を得られそうな事柄・機会。「道士らが王室の李姓であるのを—として、老子を先祖だと言いなし」〈鴎外・魚玄機〉