おん‐げん【温言】
あたたかみのある優しい言葉。「『お銀(ぎん)ちゃん!』などと—で呼留(よびと)める」〈紅葉・二人女房〉
おんな‐ぐるま【女車】
宮中の女房などが乗る牛車(ぎっしゃ)。男性用より少し小さく、簾(すだれ)の下から下簾を出して垂らす。「よろしき—の、いたう乗りこぼれたるより」〈源・葵〉
おんな‐こうぶり【女冠】
宮中の女房が位階を与えられること。→男冠(おとここうぶり)
おんなころしあぶらのじごく【女殺油地獄】
浄瑠璃。世話物。三段。近松門左衛門作。享保6年(1721)大坂竹本座初演。大坂天満の油屋河内屋の次男与兵衛が放蕩(ほうとう)のあげく、同業の豊島屋の女房お吉を殺して金を奪い、捕らえられる。油地...
かい‐しゃく【介錯】
[名](スル) 1 切腹する人のそばに付き添っていて、その人が刀を腹に突き刺すと同時に、その首を斬って死を助けてやること。また、その人。 2 付き添って世話をすること。また、その人。後見。介添え...
かい‐つくろい【掻い繕ひ】
そばで世話をする人。特に、五節(ごせち)の舞姫の付添役の女房など。かしずき。「—ふたり、童(わらは)よりほかには、すべて入るまじと戸をおさへて」〈枕・九二〉
かかあ‐ざえもん【嚊左衛門】
気が強くて男勝りの女房を、戯れて男の名のようにいう語。かかあえもん。
かかり‐むすこ【掛かり息子】
親が老後の頼りにしている息子。「今日は—の嫁取と、一際(ひときは)あらたまりたる服装(いでたち)にて」〈紅葉・二人女房〉
かが‐がさ【加賀笠】
加賀国から産出した菅笠(すげがさ)。町家の女房、比丘尼(びくに)などが用いた。加賀菅笠。
かぎっ‐て【限って】
[連語] 1 (「に限って」の形で)…だけは。…だけ特に。「わが子に—そんなことをするはずがない」「その日に—遅刻して来た」 2 …にさえも。…であっても。「女房—この文見せず」〈浄・天の網島〉