ど‐れい【奴隷】
1 人間としての権利・自由を認められず、他人の私有財産として労働を強制され、また、売買・譲渡の対象ともされた人。古代ではギリシャ・ローマ、近代ではアメリカにみられた。 2 ある事に心を奪われ、他...
どれい‐おうちょう【奴隷王朝】
デリーを首都とするインド最初のイスラム王朝。1206年、ゴール朝の分裂に乗じて、奴隷出身の武将クトゥブッディーン=アイバクが自立して創始。1290年、ハルジー朝にとって代わられた。
どれい‐かいがん【奴隷海岸】
アフリカ西部、ギニア湾沿岸のうち、ガーナとトーゴの国境付近からニジェール川に至る海岸の旧植民地時代の通称。15〜19世紀に奴隷貿易が最も盛んであったことに由来する名称。
どれい‐かいほう【奴隷解放】
奴隷制度を廃止し、奴隷を身分的、人格的に自由にすること。その運動は18世紀に、啓蒙主義者・人道主義者などを中心に始められ、19世紀に入ってウィーン会議での奴隷貿易廃止原則の確認、英国の奴隷貿易禁...
どれいかいほう‐せんげん【奴隷解放宣言】
南北戦争中に、第16代米国大統領リンカーンが奴隷解放に関して発した宣言。1862年9月に予備宣言、1863年1月に本宣言。
どれい‐せい【奴隷制】
奴隷を生産労働の主な担い手とする社会制度。原始社会に次ぐ古代社会に一般的に認められ、ギリシャ・ローマの社会に典型的にみられる。
どれいせん【奴隷船】
《原題、Slave Ship》⇒死人と死に瀕した人を船外に投げ込む奴隷船
どれい‐どうとく【奴隷道徳】
ニーチェの用語。強者の道徳としての君主道徳に対し、強者への怨恨(えんこん)から成立する弱者の道徳。キリスト教道徳がその典型であるとした。→ルサンチマン
どれいのきせき【奴隷の奇跡】
《原題、(イタリア)Il miracolo dello schiavo》⇒聖マルコの奇跡
どれいのよろこび【奴隷の歓び】
田村隆一の詩集。昭和59年(1984)刊。第36回読売文学賞受賞。