ひ‐ひ【狒狒】
1 オナガザル科のうち、ヒヒ属とゲラダヒヒ属の哺乳類の総称。鼻口部が突出した独特の顔つきをし、雄は雌よりもがっしりしていて大きい。アフリカ・アラビアに、マントヒヒ・ドグエラヒヒ・マンドリル・ゲラ...
フィガロのけっこん【フィガロの結婚】
《原題、(フランス)Le Mariage de Figaro》ボーマルシェの戯曲。5幕。1784年初演。アルマビバ伯爵の従僕フィガロが、好色な伯爵を機知によってやりこめる散文喜劇。「セビリアの...
ふつか‐ばらい【二日払ひ】
遊郭での勘定の支払い。江戸前期、上方(かみがた)の遊郭で毎月2日に支払う慣習があったことからいう。「—に、朔日の夜の寝覚めのよき事ひとたすかりなり」〈浮・好色盛衰記・一〉
ふつりあいなカップル【不釣り合いなカップル】
《原題、(オランダ)De ongelijke liefde》マセイスの絵画。板に油彩。縦42センチ、横63センチ。好色な老人が若い女性に手玉に取られ、財布を抜き取られる様子を描いた作品。ワシント...
ふ‐づくり【文作り】
1 物事を整えること。「尋常の—は、物を整ふる事にいふ」〈色道大鏡・一〉 2 人をだますこと。「ふところ子の娘があるなどと—をいふ」〈浮・好色床談義・三〉
ふ‐づく・る【文作る】
[動ラ四] 1 作り整える。物事を整える。「障子張るに、紙を—・るともいふ」〈色道大鏡・一〉 2 うわべをつくろって欺く。だます。「いたづら女の身の果ては、皆御坊を—・る仕掛けなり」〈浮・好色貝...
ふるい‐つ・く【震い付く】
[動カ五(四)] 1 感情をおさえることができないで、思わず抱きつく。「何時見てもあの女は、何だかこう水際立った、—・きたいような風をしている」〈芥川・好色〉 2 寒さや病気などのために身体がふ...
まえがみ‐だて【前髪立て】
1 男子が前髪を立てていること。元服前であること。また、その人。前髪立ち。「—の時分よりおそば近う召し仕はれ」〈浄・手習鑑〉 2 前髪を高く張り出すために、髪の中に入れておく鯨の骨で作った道具。...
まつり‐こ・む【祭り込む】
[動マ五(四)] 1 尊いものとしてある場所に安置して祭る。「先祖代々の墓の中に新仏を—・むからであろう」〈漱石・趣味の遺伝〉 2 名目だけの地位につけて、ていよく遠ざける。「足下のような好色漢...
まめえもん【豆右衛門】
江島其磧作「魂胆色遊懐男(こんたんいろあそびふところおとこ)」の主人公。芥子(けし)人形ほどの小男で、他人の懐に入って、魂の中に入り込み、好色の数々を経験する人物。のち他の浮世草子などにも登場す...