如何(いかが)なものか
いったいどのようなものだろうか。婉曲な疑問・批判の表現。「言いたいことはわかるが、その言い方は—」
いか‐な【如何な】
《「いかなる」の音変化》 [連体] 1 どんな。どのような。「—名人でも簡単にはできまい」 2 さすがの。「—先生も年には勝てない」〈藤村・夜明け前〉 [副](あとに打消しの語を伴って)どう...
いかな‐いかな【如何な如何な】
[連語] 1 (あとに打消しの語を伴い副詞的に用いて)強く否定する気持ちを表す。どうしてどうして。「いづくいづ方へ持って参っても、—ゆっすりとも致す事ではおりない」〈鷺流狂・末広がり〉 2 相手...
いかな‐こと【如何な事】
[連語] 1 (感動詞的に用いて)驚きの気持ちを表す。どうしたこと。何としたこと。「これは—」 2 (あとに打消しの語を伴い副詞的に用いて)強く否定する気持ちを表す。どうしても。「—幕府を佐(た...
いか‐な・り【如何なり】
[動ラ変]《「いかにあり」から》 1 どのようだ。どんなだ。「かかる人々のすゑずゑ—・りけむ」〈源・末摘花〉 2 どういうわけだ。どうしてだ。「女君も—・るらむとおぼす」〈落窪・一〉 3 反語の...
いか‐なる【如何なる】
[連体]《動詞「いかなり」の連体形から》「いかな」に同じ。「—ことがあろうとも驚かない」
いかなるほしのもとに【如何なる星の下に】
高見順の長編小説。浅草を舞台に、小説家の「私」がレビューの踊り子に思いを寄せるさまを描く。昭和14年(1939)1月から翌昭和15年(1940)3月まで「文芸」誌に連載。単行本は昭和15年(19...
いかなれ‐ば【如何なれば】
[連語]《動詞「いかなり」の已然形+接続助詞「ば」》 1 どういうわけで。「—かくおはしますならむ」〈源・葵〉 2 なぜか。どうしてか。「—、気色もうちかはり」〈浜松・四〉
いっか‐な【如何な】
《「いかな」の促音添加》 [副](あとに打消しの語を伴って)どうしても。どのようなことをしても。何としても。「子供は—手を離さなかった」〈里見弴・多情仏心〉 [連体]どのような。どんな。「さ...