つま‐ごもる【夫隠る/妻隠る】
[枕] 1 地名「小佐保(をさほ)」にかかる。かかり方未詳。「春日(はるひ)春日(かすが)を過ぎ—小佐保を過ぎ」〈武烈紀・歌謡〉 2 つまが物忌みのときにこもる屋の意から、「屋(や)」と同音をも...
つま‐さだめ【夫定め/妻定め】
[名](スル)自分の夫または妻を定めること。「—するものの先ず心得べき事あるを」〈鴎外訳・即興詩人〉
つまたちのよくぼう【妻たちの欲望】
推理作家、夏樹静子によるノンフィクション作品。夢を追い、自らの欲望に忠実に生きはじめた9人の妻たちの姿を描く。平成11年(1999)刊行。
つまとわたし【妻と私】
江藤淳の随筆。副題「41年間連れ添った愛妻への鎮魂記」。平成11年(1999)「文芸春秋」誌に発表。著者の生前に発表された最後の作品。妻の癌(がん)発覚から死に至るまでの夫婦の日々を克明に描く。
つま‐ど【妻戸】
1 寝殿造りで、殿舎の四隅に設けた両開きの板扉。 2 家の端方にある開き戸。
つま‐どい【夫問ひ/妻問ひ】
恋い慕って言い寄ること。特に、男が女のもとへ通って求婚すること。「いにしへのますら壮士(をとこ)の相競ひ—しけむ葦屋(あしのや)の菟原処女(うなひをとめ)の」〈万・一八〇一〉
つまどい‐こん【妻問婚】
婚姻形式の一。夫婦が結婚後も同居せず、夫が妻の家に通うもの。
つま‐ど・う【夫問ふ/妻問ふ】
[動ハ四]恋い慕って言い寄る。求婚する。「いにしへの小竹田壮士(しのだをとこ)の—・ひし菟原処女(うなひをとめ)の奥つ城(き)ぞこれ」〈万・一八〇二〉
つまど‐ぐち【妻戸口】
寝殿造りなどの妻戸になっている出入り口。
つま‐なし【妻梨】
梨のこと。「梨」に「無し」を掛けて用いる。「もみち葉のにほひは繁し然れども—の木を手折(たを)りかざさむ」〈万・二一八八〉