こい‐づま【恋妻】
恋しく思う女性、または妻。「我(あ)が—を見むよしもがも」〈万・二三七一〉
こう‐さい【後妻】
「ごさい」に同じ。
こころ‐つま【心妻/心夫】
心の中で思い決めている妻、または夫。意中の人。「あしひきの山下とよめ鳴く鹿の言(こと)ともしかも我(あ)が—」〈万・一六一一〉
ことよせ‐づま【言寄せ妻】
妻だとうわさされている女。「里人の—を荒垣のよそにや我(あ)が見む憎くあらなくに」〈万・二五六二〉
こなみ【前妻/嫡妻】
一夫多妻のころの制度で、先に結婚した妻。前妻または本妻。⇔後妻(うわなり)。「—が肴(な)乞はさばたちそばの実の無けくをこきしひゑね」〈記・中・歌謡〉
こもり‐づま【隠り妻】
人目を忍ぶ関係にある妻。かくしづま。「恋ひしくもしるくも逢へる—かも」〈万・三二六六〉
ご‐さい【後妻】
妻と死別または離婚した男が、そのあとで結婚した妻。後添(のちぞ)い。こうさい。⇔先妻。
ごん‐さい【権妻】
正妻でない妻。めかけ。ごん。明治初期に用いられた語。⇔本妻。
さい【妻】
つま。他人に対して自分のつまをいう語。家内。「今—も憚(はばか)りへ行きたいと云うものだから」〈芥川・将軍〉
さい【妻】
[音]サイ(呉) [訓]つま [学習漢字]5年 〈サイ〉夫の配偶者。つま。「妻子/愛妻・恐妻・愚妻・後妻(ごさい)・正妻・夫妻・亡妻」 〈つま(づま)〉「新妻(にいづま)・人妻」 [難読]後...