さほ‐ひめ【佐保姫】
1 春をつかさどる神。佐保山は奈良の都の東方にあり、方角を四季に配すれば春にあたるところからいう。春の女神。佐保神。さおひめ。《季 春》「—の眠や谷の水の音/東洋城」→竜田姫(たつたひめ) 2 ...
さん‐ひめ【三姫】
歌舞伎で、時代物の姫役のうち至難とされる三役。「本朝廿四孝」の八重垣姫、「鎌倉三代記」の時姫、「祇園(ぎおん)祭礼信仰記」の雪姫。
したてる‐ひめ【下照姫/下照媛】
《「したでるひめ」とも》日本神話の神。大国主命の娘、味耜高彦根神(あじすきたかひこねのかみ)の妹で、天稚彦(あめのわかひこ)の妻となった。高比売(たかひめ)の命(みこと)。高姫。稚国玉(わかくに...
しびれ‐ひめ【痺れ姫】
歌舞伎で、長時間すわったまま、せりふも動きもない姫の役。足がしびれてしまうところからいう。
しらたま‐ひめ【白玉姫】
霞(かすみ)の異称。
しら‐ひめ【白姫】
冬をつかさどる女神。
しらゆきひめ【白雪姫】
《原題、(ドイツ)Schneewittchen》グリム童話の一。また、その主人公。雪のように白い王女の白雪姫は、彼女を殺そうとする継母から逃れて、七人の小人にかくまわれたところを、毒リンゴで殺さ...
じょうるり‐ひめ【浄瑠璃姫】
室町時代の語り物の登場人物で、三河国矢矧(やはぎ)の長者の娘。仏教の浄瑠璃世界を統率する薬師如来の申し子。牛若丸との情話が「十二段草子」などに脚色され、語り物「浄瑠璃」の起源となった。浄瑠璃御前。
せいげん‐さくらひめ【清玄桜姫】
浄瑠璃・歌舞伎の一系統で、清水寺の清玄法師が桜姫の容色に迷い、破戒の末に殺され、亡霊となって姫につきまとう筋のもの。土佐少掾の浄瑠璃「一心二河白道(いっしんにがびゃくどう)」が最も古い。ほかに「...
たきもの‐ひめ【薫物姫】
織女星。乞巧奠(きっこうでん)の際に一晩中薫き物をしたところからという。