ぞう‐し【雑仕】
1 平安時代以後、宮中に仕え、雑役や、行幸・行啓の供などをした下級の女官。雑仕女(ぞうしめ)。 2 院・女院・摂関家その他貴人の邸(やしき)で雑役に従事した女性。雑仕女。 3 鎌倉・室町幕府で、...
ぞうし‐まち【曹司町】
平安時代、宮中で、曹司を多く建て連ねた所。つぼねまち。
たい‐きょう【大饗】
《「だいきょう」とも》 1 盛大な饗宴。 2 平安時代、宮中または大臣家で正月に行った大がかりな宴会。二宮(にぐう)大饗と大臣大饗を恒例のものとした。おおあえ。
たいげん‐の‐ほう【大元帥の法】
正月8日から14日までの7日間、宮中の治部省(後世は醍醐理性院)で、国家鎮護のために大元帥明王を本尊として行った修法。敵国降伏を祈願して臨時に行うこともあった。
たいれい‐ふく【大礼服】
宮中の儀式・饗宴(きょうえん)のときに着用した礼服。官等または文官・武官により区別があった。明治5年(1872)に洋式の文官大礼服を制定。第二次大戦後廃止。
たき‐ぐち【滝口】
1 滝が落ちはじめる所。滝の落ち口。 2 清涼殿の北東にある、御溝水(みかわみず)の落ちる所。 3 平安・鎌倉時代、蔵人所(くろうどどころ)に属し、2の詰め所にいて、宮中の警衛に当たった武士。滝...
たくみ‐りょう【内匠寮】
1 令外(りょうげ)の官。中務(なかつかさ)省に属し、宮中の器物・造営、殿舎の装飾をつかさどった役所。うちのたくみのつかさ。たくみづかさ。 2 宮内省の部局の一。庭園・土木・建築に関することを管掌。
たちはき‐の‐とねり【帯刀の舎人】
1 武器を帯びて、主に天皇の身辺および宮中の警衛に当たった下級官人。近衛舎人の前身。また、近衛舎人をも称した。たてわき。 2 東宮坊の舎人のうち、武器を帯びて東宮の身辺および御所の警備に当たった...
たつ【闥】
1 宮中の小門。転じて、宮中。 2 門。とびら。「—は堅く閉められ」〈露伴・暴風裏花〉
たまきわる【たまきはる】
鎌倉前期の日記。1巻。藤原俊成の娘、建春門院中納言の作。建保7年(1219)成立。女房として宮中に仕えた生活を、老後になって回想したもの。書名は冒頭の和歌の句による。建春門院中納言日記。建寿御前日記。